「凛道蓮も気になるけど、今は愛弟子が優先だ!そういうわけだから、明日からはあゆみが丘学園の裏門で待ち合わせしよう!いいね!?」
「・・・わかりました。」
正直、断ろうかと思ったけど、船越師範の好意に甘えることにした。
だってさ!B組みんなで私を、『菅原凛』を尾行してるんでしょう!?
その尾行って、家に帰ったら終わるわけ?
家についた途端、張り込みに代わって、私が家を抜け出すところを見られたりしたら、絶対尾行が再開されるじゃん?
私、空手を習ってた関係で、気配を消すのは出来るけど、尾行に気づくのは・・・苦手なんだよね~
ヤマトの家で『凛道蓮』になるのに、ヤマトのマンションまで尾行されたら困る!
ヤマトと同じマンションに、凛道蓮が住んでると思われて、弱みを握るために調査でもされて住んでないのがバレたらヤバいじゃん!
凛道蓮は五十嵐ヤマトの家にいるって知られたら、出入りできなくなっちゃうじゃん!
(ヤマトの家から瑞希お兄ちゃんのいる『Felicita(フェリチータ)』まで行けなくなったら、瑞希お兄ちゃんに会えなくなったら困るよ!!)
すべては恋愛至上主義の私の生活を乱さないため!!
「船越師範、タカ&トモさん、少しの間ですが、帰り道の方、よろしくお願いいたします!!」
「「「OK―!!」」」
(よっしゃ!これで、テスト期間中も瑞希お兄ちゃんに会えるぞー♪)
車内で交わされた誓いに、嬉しさいっぱいになる私。
そんな私に、よかったよかったと、声をかけてくれる船越師範とタカ&トモさん。
最初は、旧知である恩師と再会し、それなりに顔見知りの者達が登場したことで動揺したけど、私の恋愛運は今のところ順調なようです♪
こうして、恋愛運校長の私を乗せた車は、図書館へと一直線で爆走するのだった。
〔★凛の恋も一途に一直線だ★〕


