「ビビらなくていいよ!取って食ったりなんてマネはさせないからね!ほら、タカ&トモ!!ちゃんと運転しな!!」
「わかってるよ、師範!緊張してるお嬢ちゃん可愛いなぁ~♪」
「わかるわかる!女子高生ちゃんと過ごせて最高♪」
(よかった・・・!どうやら、『凛道蓮』だと気づいてないみたいだ・・・)
「タカ&トモ!!うちの愛弟子に悪さするんじゃないよ!!この子は売約済みだからね!!」
「って、船越師範!!あの!私の個人情報、こちらのお二方に伝えたりとか~!?」
「するもんかね!!愛弟子って情報と、いじめられっ子たちに追われてるとしか伝えてないよ!!それ以上は、お互いに干渉しあわないことにしてるからね!!」
「そうして下さい!私の名前も―――――――は、は、は、恥ずかしいので内緒で、お願いします!!愛弟子呼びにして下さい!!」
(そうでないと、『凛』なんて呼ばれたら、『凛道蓮』を連想させる!!私の片思い事情を知ってる船越師範が瑞希お兄ちゃんの名前を出せば、『凛道蓮』とだぶってしまうぅぅぅぅぅ!!)
「わかってるよ、愛弟子!!タカ&トモも、可愛いからって、追及しない約束、破らないでおくれよ!?」
「やぶりませーん!俺、ロリコンじゃないので♪」
「同じく約束守ります!普通に妹みたいな感じでしょー♪」
「だとよ!わかったら、身体楽にしな!愛弟子!!」
「は、はい・・・!」
(そうだとしても、生きた心地しねぇーよー・・・・!)
「そう言えば、愛弟子!今日から期末テストなんだってね?」
「え!?どうしてそれを知ってるのですか!?」
「さっき電話した先生から聞いたんだよ。」
「え?」
(後藤先生、しゃべったんかい・・・!)
「私はあんたが尾行されながら帰るのが心配だ!ということで、明日からあゆみが丘学園の裏門に、タカ&トモと車で迎えに行って、図書館で降ろして帰ることにするからね!」
「え!?なぜそうなります!?」
「だってあんた、いじめられっ子で友達いないから、一人で図書館で勉強してるんだろう?」
「そ・・・それは・・・」
図書館ではなく、大親友の家で勉強する予定なのですが・・・
「ちょっと待ってよ師範!」
「目的地を図書館だけにしぼるのはまずいっすよ!」
ふいに、私達の会話に走り屋コンビが乱入する。


