「たく!不純な動機で護衛を買って出やがって!」
「ないよりはマシだろう~瑞希?なぁ、凛たん♪」
「恋愛はおまけみたいなもの♪本腰入れて護衛するから安心してね♪」
「悪いようにはせんから、任せておけ。」
「わははははは!!」
「ホント・・・お願いしますね・・・?」
不安はあったけど、漫画の忍者みたいに、分身の術は使えないので、ここは烈司さん達に甘えることにした。
「つーか、凛はもっと自分の心配しろよ。不意打ちで暗殺部隊送り込まれてもおかしくねぇからな?」
「え!?僕に、暗殺級の危険な目にある未来が待ってるとおっしゃるのですか、瑞希お兄ちゃん!?」
「そうだろう?逆になんでそう思わないと思った?」
驚く私に、不思議そうな顔をする好きな人。
「俺らの時代は、俺らがてっぺん取ってたけど、今の4校は・・・大河には悪いが、どこも同じレベルに見える。」
「そうなのですか?」
「まあな・・・きたねぇ手を使うのは当たり前だろうし、知恵絞って、攻めてくるのは目に見えてる。」
ため息交じりに言う瑞希お兄ちゃんの姿で、今回もヤンキートラブルに巻き込まれたと実感する私。
(なんで真田瑞希様とのラブイベントを起こして下さらないのですか!?恋の女神様―――――――――――!!?)
ん?待てよ・・・毎回女神様に頼るから、うんざりされたか?
(だったら、恋の神様―――――――!!恋愛の男性の神様!!いらっしゃいましたら、私を救済して下さ――――――――――い!!)
女性ではなく、男性の神に恋愛成就を今回は祈る。
〔★凛は神様の性別をチェンジした★〕
~新たな出会い!?ヤンキーコミュニケーション!!~完~


