「よっしゃ!兄貴の許可付きで、凛道蓮とあいさつできる!で!?どれが凛道蓮!?顔半分、マスクで隠してるのが―――――――――!?」
そう言った児雷也虎太郎(じらいや こたろう)の視線が、私へと戻る。
「え!?お前!!?」
指さしながら、私に数歩近づく。
それに合わせ、カンナさんと可児君とちーちゃんとつなぐと雷太とヤマトが私の前に立つ。
「気やすく凛に近づくんじゃねぇぞコラ。」
「指さしてんじゃねぇーぞ。へし折るぞ。」
「マジウザい。」
「我が君をお前呼ばわりとは、無礼千万。」
「テメー凛先輩呼び捨てにしてんじゃねぇーぞ、ボケ!?」
「うははは!」
「ちょ、みなさん!?」
前に立たれたことで、児雷也虎太郎(じらいや こたろう)が見えなくなる。
〔★凛を守る壁が出来た★〕
こちらが相手を見れないように、相手もこちらが見えなくなったようだった。
「おいおい、そんな大勢で通行止めすることねぇだろう!?俺は戦う前にあいさつしときたいだけだぞ!?」
「ちょっと待て!テメーも、俺をシカトして凛道蓮かよ!?」
「お!?誰かと思えば、円城寺の坊主じゃねぇか!?」
「誰が坊主だコラ!?たかが1年違いで、ガキ扱いしてんじゃねぇぞ!?」
「たははは!恨むなら、1年遅れで子作りした父ちゃん母ちゃん恨むんだな!バトルロワイヤルではよろしくな、円城寺!!」
「うるせぇー!!能天気やろうが!!返り討ちにしてやるから覚悟しとけ!!」
「たははは!そりゃあ楽しみだ!」
(あれ・・・なんかこの人・・・)
児雷也虎太郎(じらいや こたろう)という人はなんか―――――――――
(さっきの2人よりも、感じが良くない・・・?)
北条高校の中尾カノンと西岸高校の催馬楽愛天央(さいばら メテオ)よりも、良い人な気がする。
〔★良い人なら、バトルロワイヤルとタイマンを申し込まない★〕


