彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「最悪なんだよ、リンリン!!あいつ、親まで引っ張り出してきて、俺と生涯のマブダチになろう、ビジネスパートナーをしてこう、とか勧誘してきたの!!もちろん、ちーちゃんも親父も相手にしなかった系!!だけど、しつこくてしつこくて!ちーちゃん、あいつに、現在進行形で狙われてるわけ!!」
「それは・・・つらかったですね。」
「つらいよぉ~なぐさめてぇ~!!」
「うん・・・よしよし。」





抱きしめて頭をなでれば、ギューとくっつく力を強めるちーちゃん。
胸があることがバレないか、ハラハラしつつも慰める。





「だから~ジオンから~俺を追って東京から西岸高に転校したって来た時は、マジストーカーでキモイって感じたわけ!あいつ、性別年齢に関係なく、気に入った奴は優遇するけど~1度嫌いだと思ったら、死ぬまで追い詰める性格ブスだから~えんちっち、自殺しちゃダメだよー?」
「なんで俺が、奴が原因で自死しなきゃなんねぇーんだよ!!?」
「え~ぶっちゃけ、自殺に追い込まれた奴いるから教えてあげたのにぃ~スッポンみたいな性格で、陽キャラと見せかけて、サイコパスだから警戒しなきゃダメ系~!特にリンリンが!」
「え!?円城寺君じゃなくて、僕?」
「そう!」





私の質問にちーちゃんは断言した。





「ちーちゃんの住むオートロックのセキュリティ万全の家に、めっちゃしつこくやって来て~門前払いしても来るから~『お前の相棒にならない』ってちーちゃんが言ったら~」
「言ったら?」
「『凛道蓮を倒したら、龍星軍をやめて相棒になってもらう。』って約束が~いろいろあって成立しちゃったのー!だからリンリン、タイマンではちーちゃんのために勝ってね♪」
「なにそれー!!?」
「なんで俺が負ける前提で話してるんだっ!!?」





〔★知らないところでとんでもないことが決まっていた★〕