彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「円城寺君、ちーちゃんの性格を分かってるでしょう!?すぐに怒らないで下さい!」
「あん!?誰に物言ってんだ、テメー!?」
「円城寺大河君にです!」
「っ!?そーじゃねぇーよ!!」
「リンリン、総長に生意気な口叩くも、お情けで総長代行になれた弱者を、ちーちゃんが〆ようか~?」
「あんだとコラ!?」
「やめてください、ちーちゃん!ちーちゃんも円城寺君の性格を分かってるなら、からかっちゃいけません!いいですね!?」
「ウェイウェイウェイ!リンリンがそう言うなら、YES!!」
「わかってもらえてよかったです。そのついでといってはなんですが、どうしてちーちゃんが催馬楽愛天央(さいばら メテオ)を『超最悪なチャラ男』と言うのか、詳細をも少し詳しく教えて下さい。」
「うん♪いいよー♪」
「テメー!!瑞希さんの問いかけはシカトしやがったくせに、凛道には――――――!!」
「やめろ、大河!!俺は気にしてない!!幡随院、詳しく話せ。」
「ウェイウェイウェイ!OK―!」





OKマークを指で作ると、ちーちゃんはしゃべり始めた。





「あいつ昔~東京に住んでて~アメリカ系の半グレのボスしてた時期に、しぶしぶ俺のJAGUARと合同で中国系の半グレをつぶしたことがあって~敵のメンバーの家族を人質に取ってつぶすって最悪な方法を実行したから、超最悪なチャラ男なわけでーす!」
「人質とってつぶしたのですか!?」
「あーそりゃあ、超最悪だな・・・。」
ちーちゃんの言葉に、私と瑞希お兄ちゃんはもちろん、他の面々も納得する。
しかし、ちーちゃんの話はまだ続く。
「しかもーあいつ俺のどこが良かったのか知らないけどぉ~俺のこと気に入ってぇ~勝手に相棒とか言い出して超迷惑だった系!!」
「あ!?だから、ちーちゃんに馴れ馴れしくしたのですか?」
「そう!!ちーちゃんに馴れ馴れしくして良いのはリンリンだけなのにー!!」
「わっ!?」





そう言いながら、ガバッと私に抱き着く元全国の半グレのナンバー1。