彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「高千穂・・・嫉妬してるんだろうな・・・。」
「はあ!?バカ言うな、可児!?カンナがりんどーに嫉妬するわけないだろう!?」
「ウェイウェイウェイ!悠斗っち、可児っちは、一言もリンリンとは言ってない系―!」
「そ、そうだな!りんどーがナンパだから、キレただけだ!嫉妬じゃない!」
「ふふふ・・・必死過ぎですね、悠斗殿。」
「なんだと関山テメー!?誰がカンナを意識し過ぎだって!?」
「落ち着け、悠斗。関山はそこまで言ってない。」
「オメーはカンナのこととなると、我を失うからな・・・」
「秀はともかく、大河は何言ってやがるんだ!?お、俺は別に、カンナは大事な、な、仲間であって、それ以上の好意なんざ~」
「あーわかった、わかった。瑞希さん!!俺が知ってる情報は以上です!!」





もじもじしながら言う悠斗君をスルーすると、瑞希お兄ちゃんに報告の終わりを伝える円城寺君。
それを受けて、瑞希お兄ちゃんは言った。





「わかった。じゃあ次は、幡随院!催馬楽愛天央(さいばら メテオ)について、知ってることを話してくれ。」





これにちーちゃんは、あからさまに嫌そうな顔で答える。





「えー・・・だからぁ~超最悪なチャラ男で~すぅ~」
「それだけじゃわからないだろう?」
「幡随院!!瑞希さんもああ仰ってるんだぞ!?真面目に話せや!!」
「だから話してんじゃん?超最悪なチャラ男で~すぅ~って!」
「ああ!?なんだその言い方!?喧嘩売ってんのかコラ!?」
「はあ?えんちっちから、ケンカ買う気ないんですけどぉ~?」
「てめっ!?それは俺のことか!?ふざけた呼び方しやがって!!態度もふざけてやがる!!」
「何やる気~?ぷぷ!負け戦を俺としよーっての~?」
「上等じゃねぇか!!ヤキ入れてやるぜ!!」
「やめて下さいっ!!」





メンチを切りあう2人の間に、私は割って入る。