「ぐう!?このちびっ子!!?」
「落ち着いて下さい、催馬楽さん!」
「大丈夫ですか、催馬楽さん!」
「うるせぇよ!!馬鹿共!!いい気になるなよ、凛道蓮!!」
そう言うと、私から距離を取り、お店の出入り口へと向かいながら言った。
「今日のところは引き上げてやるが、この礼は必ずする!!タイマンでは、泣いてションべん漏らすまで、なぶり倒してやるからな!!?許さねぇからな!!?」
「だから俺を忘れるな!!凛道と戦うのはテメーじゃねぇ!!俺だ!!」
「けっ!!仲間割れかよ!?長政、さっさとそんなチームに見切りつけて、俺のところに来い!!それが正しい選択だぞ!?」
「断る。俺はリンリンが気に入ってんだ。お前みたいな小物に興味ねぇー!」
「そう言ってられるのも今のうちだ!!必ず凛道蓮を倒して、長政の価値観変えてみせるぜ!!」
「だから俺をシカトするな、クソ催馬楽!!」
「覚えてろよ凛道蓮!!」
そう言い残すと、無事な仲間を引き連れ、モニカちゃんが開けっぱなしにしている出入り口から出ていく催馬楽愛天央(さいばら メテオ)達。
1度視界から消えるが、再び目に映った時には、伸びている仲間を背負って帰って行った。
完全に催馬楽愛天央(さいばら メテオ)がいなくなったところで、モニカちゃんがドアを静かに閉める。
それでも、ドアについているベルの音が静かに鳴った。
同時に、店内はお通夜状態のように静かになってしまった。
(・・・・・・・どうしよう、これ・・・・・・・・。)
何とかしなければと思った矢先、瑞希お兄ちゃんが声を上げた。


