彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






シゲ先生は菅原凛の携帯にLINEで、学校近くのスーパーで買い物をして、駐車場で待っていると連絡をくれた。
菅原凛の携帯は、両親からの着信で電話もメールもLINEもいっぱいになっていたが、見ないで未読スルーにしていた。
もはや、興味がないので、早々に菅原凛のスマホの電源を落とす。
画面が真っ暗になった菅原凛のスマホを、カバンに入れて、カバンの口をしめた時だった。





「こんにちは、菅原凛さん。」





ふいに、低い声が耳に届いた。

まさか――――――――と思って振り返れば、想像通りの人が立っていた。





「渕上ルノアさんの味方をする刑事さんの上司さん。」





バラさんだった。





「フジバラですよ、菅原凛さん。今、少し話せますか?」





バラさんにしては、丁寧な言い方だと思いうなずく。





「わかりました。少しだけなら、お話ししましょう。」
「ありがとうございます。」





ニコッと笑うバラさんに、居心地の悪さを感じる。

多分、普段怒鳴り散らしてる姿しか・・・凛道蓮の時のバラさんしか知らないからそう思うのだろう。





「お話って、なんですか?」
「家に帰ってないと、ご両親から私の方へご相談がきました。」
「岩倉さんではなく、フジバラさんに、あの人達がご相談を、ですか?」
「なんだ。岩倉の名前、憶えてたんですね。」
「もちろんです!あんなクズの警察官、初めてですから。」
「あなたからすればクズかもしれませんが、私からすれば、世間知らずのバカですよ。」
「部下なのに、かばわないのですか?」
「実はね、今日あなたに会うこと自体、岩倉は知りません。運よく、私が菅原凛さんのご両親の相談に対応できてよかったです。あいつは、どうしても菅原凛さんを悪役にしないと気がすまない面がありますからね。」
「そうですね。岩倉さん、姫月愛紗でもある渕上ルノアさんが好きですからね。」
「申し訳ない。あなたには今後、関わらないように命令したので、それで許して下さい。」
「わかりました。関わらないで頂けて嬉しいです。では、失礼します。」
「待って下さい。話は終わってないです。」
「まだ、なにか?」





迷惑顔で対応するが、バラさんは動じない。