「周りの迷惑も考えずに、好き勝手する馬鹿に負けるほど、俺はもうろくしてねぇーよ、催馬楽。」
「くっ!?弱いフリをしてやがったな!?」
「行儀良くしてたって言ってほしいぜ。円城寺は強い。それを理解していないお前が、俺の前までたどり着けるわけないだろう、催馬楽~?長政も渡さねぇーよ。」
「凛道・・・」
「リンリーン♪」
「わかったら、とっとと帰れ!帰るなら、放してやる!」
「ふざけんなよー!!こっちは貧乏人の店に、金落としてやろうと思って、わざわざ営業時間に来てやったんだろうが!?俺の親切を!人の好意をなんだとおもってやがる!!」
「そんな行為はいらねぇーよ!!!凛、放してやれ!!」
「瑞希お兄ちゃん!?」
「真田瑞希!?」
「催馬楽って言ったか?そーゆーのは、親切じゃなくて迷惑なんだよ!テメーみたいなクソ客なんざ、こっちから願い下げだ!!皇助!!好きにしていいぞ!!」
「わーはっはっはっはっはっ!!!」
「え!?」
瑞希お兄ちゃんの合図で、野獣が動く。
両手を広げ、催馬楽愛天央(さいばら メテオ)の仲間のうち、3人ほどまとめて抱きしめる。
ガバッ!!
ゴキゴキゴキ!!
「ぎゃあああああ!?」
「うひーーーーー!?」
「いだあああああ!?」
それで抱きしめられた3人は脱力する。
「わははは!」
ドサ!
ドサ!
ドサン!
百鬼が両手を離せば、その場に倒れこんでしまう。
全員、身体をけいれんさせて失神していた。
「はあ!?マジかよ!?」
「わはははは!マジだぜ~!?西岸のガキ大将~!?」
「お、お前!百鬼皇助だな!?」
「わはははは!俺様を知ってたこと、褒めてやるぜ西岸のガキ大将~!!」
催馬楽愛天央(さいばら メテオ)の言葉に、猛禽類の目で相手を見る野獣。


