定位置であるキッチンカウンターの席に私は座っていた。
目の前には可愛い三面鏡があり、それを見ながらヘアセットをして下さるオネェさんがいた。
「あーん♪今日の凛ちゃん男前♪どうしてこんなに、カッコイイのかしら~♪」
「それは~モニカちゃんが僕のこと、カッコよく仕上げてくれるからですよ~♪本日も、イケイケのウルフヘアをありがとうございます♪」
「きゃは♪恥ずかしい♪照れちゃうわ♪どういたしまして♪んーちゅ♪」
髪型が仕上がったところで、シルキロールの上から頬に、キスをしてくるモニカちゃん。
「凛、モニカに髪、いじってもらったのか?」
「瑞希お兄ちゃん!」
立ち上がれば、住居スペースから出てきた瑞希お兄ちゃんと目が合う。
「おうおう、今日もイケメンじゃねぇか~♪」
そう言いながら、私をギュッと抱きしめて下さる。
(はあーいいにおいがする♪幸せ♪)
「凛、今夜も気合入れてけよ!」
「押忍!集会の日は、全員必ず無事故無傷で帰還させます!」
そう伝えれば、瑞希お兄ちゃんは柔らかく微笑んで、優しく頭をなでてくれた。
「凛たん、き~つけて行けよ♪」
「凛道、みんな外で待ってるぞ、早く行け。」
「わはははははは!!」
「押忍!行ってきます!」
他の先輩達からの言葉を受け、静かに瑞希お兄ちゃんから離れる。
その際瑞希お兄ちゃんは、ポン。と軽く背中を押して下さった。
「瑞希お兄ちゃん、みなさん、いってきますっ!!」
「「「「「いってらっしゃい。」」」」」
ロングの特攻服をひるがえし、ガレージに続く通路を歩く。
そして、ガレージに1台だけ置かれたバリオスにキーを差し込む。
ロックが解除されたバイクを押して、ガレージから外に出る。
「おせーぞ、凛!!」
そう言って声をかけてきたのは、親衛隊長のカンナさん。
「わりぃ、カンナ。髪で遊び過ぎた。今日もカンナはキレイだな。」
漢モードで答えれば、頬を染めたカンナさんが怒鳴る。
「ボケ!リップサービスは、オメーのお見送りに来てくれた奴らにしてやれ!!」
そう告げるカンナさんの近くには3人の女子の姿。
「凛君。」
「りっく~ん♪」
「りっちゃん♪」
「うはははははは!凛道ガール勢ぞろいやでー!」
ヤマトの言葉通り、小林涼子ちゃんと、一ノ瀬ますみちゃんと、鳴神瑠華さんが立っていた。


