彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






気持ちいいな・・・ホッとする。



最初に感じたのはそんな思い。
誰かが私の頭をなでている。



それが誰なのか・・・。



誰だったら嬉しいかと思った時、願望を口にしていた。





「瑞希お兄ちゃん・・・・」
「わりぃ。起こしちまったか?」





そう言いながら、私の前髪を手櫛でとく仕草に・・・・これは現実なのだと実感する。
これは実際に、私の部屋・・・凛道蓮のために用意されたベッドの中で起きている事。
昨夜、私の歓迎会が開かれ、朝日が昇るまでみんなで飲み食いをして騒いだ。
騒ぎ疲れたタイミングで、瑞希お兄ちゃんが私を宴会から連れ出してくれた。





「凛の面倒は俺がみるから、お前らあとはよろしくな。」
「「「貸しにしとくから!」」」
「わはははははは!!」





そんなやり取りをしてから、瑞希お兄ちゃんが私を部屋まで送ってくれた。
凛道蓮の部屋は人がいなかったこともあって寒かった。
寒いですね、と瑞希お兄ちゃんに言えば、あっためてやるよ、と言われて、一緒の布団に入ってくれた。
室内の暖房もつけ、温かくなるまで一緒にいる約束だったけど――――――――





「一緒に寝てもいいか、凛?」
「!?」





その言葉にドキッとしたけど――――――





「もちろんです!」





即答して、側にいてもらう選択を選んだ。
そのまま、たわいない話をしている時に、話を切り出された。





「悪かったな、凛。ウソの共犯者にしちまって。」
「?なにがですか?」
「みんなに、『凛が親に捨てられたから、俺らと住むことになった』って話したことだよ。」
「え?」
「凛が親を捨てた側なのに・・・捨てられたみたいないい方しちまって――――――――悪かった。」
「!?」

ウソって、そういう意味か。

(ウソの共犯というのは。)


「マジですまねぇ凛!!大河が、あんなに食い下がってくるとは思わなくてよ・・・。」
「・・・円城寺君からしたら、面白くない話ですからね。」





仕方がないことだったから伝えた。