「長政を独り占めしてるだけでもムカつくのに、勝負するまでもないタイマンなんかしなきゃなねぇこっちの身になれやガキども!!」
「その言い方だと、リンリンに勝つ気でいるのかよ?」
「ああ、そうとも!!賭けるか!?なぁ、賭けるか!?長政!?俺がこのちびっ子に勝ったら、東山やめて西岸に来て、俺の相棒になるって誓えよ!!マブダチになるってこの場で誓えよ!!」
瞳孔開きながら言うハーフに、ちーちゃんは冷たい目と低い声で言った。
「いいだろう。」
「ちーちゃん!?」
「言ったな!?聞いたなお前ら!?録音で来たな、オメーら!?」
「「「「「「「「「「「「「「出来ました、催馬楽さん。」」」」」」」」」」」」」」
西岸高校のボスの言葉に、連れである14人の西岸高校の生徒がスマホやボイスレコーダーを見せながら答える。
「あはははは!やっとオメーを口説き落とせたぜ、長政!これで長政は俺のもんだ!ざまーみろ凛道れ――――――――――!!」
「――――――――――いい加減にしなさい。」
メキ!!
「うあ!?」
私と密着している方の手をひねり上げると、全力を持って無理やり催馬楽愛天央(さいばら メテオ)を立たせる。
「くっ!?このガキ!?」
「ガキですが、なにか?あなたもガキですよね?マナーの悪いクソガキ・・・!」
メリメリ!!
「うあああああ!?」
「催馬楽(さいばら)さん!?」
「テメー催馬楽さんを離―――――――――――!!」
「出て行け!!!」
腹の底から声を出す。


