2日目の再テストの日も、1日中ヤマトと過ごした。
周囲が見ていることもあり、ヤマトとは他人行儀な態度で終始対応する。
お昼ご飯も一緒に食べ、ヤマトの見張り付きの状況下で最後までテストを受けた。
夕方、テストを終えた私は、ヤマトに学校側のコンビニまで護衛してもらった後、そこから船越師範付きのシゲ先生が迎えに来てくれたシンプルな車に乗って、シゲ先生の家へ帰る。
前日と同じように、シゲ先生が呼んだタクシーで、船越師範は帰宅し、私はシゲ先生の診療所で凛道蓮に変身した。
昨日と違うことがあるとすれば、瑞希お兄ちゃんが私に会いに来るのではなく、私がいつも通りヤマトの運転する単車で、瑞希お兄ちゃんに会いに行くという点だった。
「うはははははは!ワクワクするやろう、凛!?」
「はい♪意地の悪い問題ばかりそろえたテストも終わり、やっと瑞希お兄ちゃんに会えますからね♪」
「うはははははは!しかも、家に帰る必要ないから、日曜の夜まで瑞希はんと過ごせるのぉ~!?しかも、月曜は終業式やから、それが終われば、ずっと凛道蓮として瑞希はんの側におれるなー!?」
「はい♪長くても、二泊三日しか瑞希お兄ちゃんの家に宿泊できなかったのが、今回から冬休み期間中全部ですからね~♪」
「うはははははははは!凛!せっかくやから、出席日数計算して、必要最低限とテスト期間中だけ、菅原凛として登校すればええんとちゃう~!?」
「え!?そんなことが――――――許されていいのですか!?」
「うはははははははは!ええんちゃう~?あゆみが丘学園は、凛をいじめ加害者認定したってことは~大学の推薦資格はなくなったわけやろう~!?なら、真面目に出席するのあほくさいやん!授業ノートは、わしが貸したるさかい、それつこうたり、自主勉したり、獅子島はんから勉強教えてもろーたりして、凛道蓮の時間を増やしたらええんちゃうー!?」
「素晴らしい!!!」
(そんな暮らし、考えたこともなかった!!)
獅子島さんという危険をともなうとしても、実現できれば、瑞希お兄ちゃんとの親密度はかなり上がる!!
「ヤマト最高!!そんなことを思いつくなんて、天才じゃないですか!!」
「うはははははは!おーきに♪」
「そうと決まれば、瑞希お兄ちゃんのところへ迅速にGO!GO!」
「うはははははは!フルスロットで行くでぇーーーーー♪」
ヤマトの単車が加速するにつれ、私の幸福度も上がっていく。


