彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「うはははははは!後藤先生、味方にして正解だったのぉー!?」
「そうですね・・・。」





どんなに人気のある先生でも、学歴のある先生でも、ベテランの先生でも、みんな渕上ルノアの味方になったあゆみが丘学園の教師たち。
その中で唯一、若い後藤先生だけが菅原凛の味方でいてくれる。





(それだけでも、菅原凛はかなり救われるわ・・・。)



どうか、優しい後藤先生に幸福がおとずれますように・・・!





そんな願いを込めながら、一歩、一歩、あゆみを進める凛。
その一方で、凛に慕われている後藤先生は、凛達が見えなくなったところでスマホを取り出す。
電話の画面をタッチすれば、1コールで相手は電話に出た。





〈もしもし?〉
「もしもし、ルノア様ですか?後藤です。菅原凛は、船越春の家に滞在していません。船越春と親しいものの家にいるようです。場所に関しては、現在菅原凛の滞在を許している協力者の家主が、菅原凛をかくまっていることを知られたくないということで、居場所と個人情報を他言しないように口止めされていて、協力者の情報を引き出せませんでした。再度、船越春に問い合わせをしてみるつもりですが、船越春が話す可能性は低く・・・申し訳ございません。」
〈ご苦労様♪船越の家にいないとわかっただけ、上出来よ♪引き続き、何かわかれば、連絡をちょうだい♪頼りにしてるからね♪〉
「御意。」





可愛らしい声でお願いする渕上ルノアに、若い女教師は短く同意したのだった。