彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)




翌日、シゲ先生の家で、菅原凛の姿になる。
そしてシゲ先生と一緒に朝食を食べる。
シゲ先生はタクシーを呼んでくれ、私はそれに乗って学校の正門まで行った。
早い時間に起きて、身支度をして、登校したこともあって、学校に人がいる気配はなかった。
正門さえ空いてなかったので、シゲ先生から借りたタブレットで、再テスト対策をしながらひらくのを待つ。



(なんだか悪いなぁ~・・・タクシー代まで、シゲ先生に出してもらって・・・。)



今日だって、帰りは学校側のコンビニで待ち合わせることになったと・・・船越師範がシゲ先生に連絡し、私に伝えてくれていた。





(両親から解放されたことだし・・・バイトでも初めて、少しづつお金を返していこうかな・・・。)





そう思った時だった。





「菅原さん!」
「え!?後藤先生!?」





テスト勉強で時間をつぶす私の前に、後藤先生が現れた。





「よかった、菅原さん!会えてよかった!」
「どうしたんですか、後藤先生?こんな朝早くに?」
「菅原さんに会いたくて早く来たの!船越さんから、良い隠れ家に菅原さんを移動させることができたって、連絡をもらったから!」
「そうだったのですね。」
「ねえ、菅原さん・・・新しい隠れ家って、どんな場所?」
「いいところですよ。」
「そうじゃなくて・・・家主さんとかの情報を聞かせてもらえたら、先生安心できるから。」
「あ、そういう意味でしたか。」





そこまで話して、あれ?と思う。





「後藤先生。」
「なに?」
「私の新しい隠れ家・・・船越師範から聞いてないのですか?」
「うん・・・。」





私の質問に悲しそうな顔をする先生。





「多分・・・私が・・・菅原さんのいじめ記録ノートを奪われるへまをしちゃったから・・・・頼りなくて心配だから、教えてくれないのかも。」
「いや!あれは仕方ないですよ!結果的に――――――――・・・・・・・・・ノートを奪った犯人は、渕上ルノアとわかりましたから。」
「え!?どういうこと!?」
「実は―――――――」





驚く後藤先生に、目の前で、奪われた菅原凛のいじめノートを渕上ルノアに燃やされたことを話した。
話した結果、後藤先生は思いの外怒ってくれた。