彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「俺の気持ちは変わらねぇ。俺が愛情をもって、凛を一人前に育てる。」

「え!?」

(愛情ですと!?)


恋愛キーワードの登場に、ドキドキする私。



「だから凛は俺のこと、家族だと思って甘えてくれ。俺も凛を俺の家族として大切にする。」
「瑞希お兄ちゃん・・・♪」



(家族宣言キタ―――――――――!!)


一歩前進じゃないの、凛!?


瑞希お兄ちゃんと恋仲になる一歩を踏み出したのでは!?





〔★客観的に判断すると、そうとは言えない★〕





「凛・・・約束してほしい。」
「なんでしょう!?」





幸せいっぱいの気持ちで聞けば、瑞希お兄ちゃんは真顔で仰った。







「俺は凛に隠し事がある。凛にもきっと、俺に言えない隠し事があると思う。だから、無理に話してくれとは言わない。その代わり、隠すなら最後まで隠し通してくれ。」
「!?」







その言葉に、違った意味でドキッとした。





(隠すなら最後まで隠し通して―――――――――・・・・・・・・!)


つまり・・・私が偽名を使って男装している事、だよね?





「俺は・・・龍星軍のことで、陽翔をすべて―――――――――凛に話せていない。」
「・・・はい。」
「春斗のツレだった他のメンバーのことは・・・いずれ、烈司達が、それぞれ話す時が来るだろう。」
「はい・・・。」
「黙ってて害がないならいいけど、もはや九条アキナって形で凛に危害が加わってる。時間はかかると思うが、ちゃんと順番に話すから―――――待っててくれるか?」





悲しみを隠すような表情で言われ、胸が締め付けられた。
どんな隠し事が残っているのか知らないが、





「話すことで瑞希お兄ちゃんが救われるなら、すべて僕に話して下さい。どうか、一人で背負わないで下さい・・・!」
「・・・ありがとな、凛。」





それでどちらともなく、抱き合う私達。
瑞希お兄ちゃんの背中をなでれば、グッと強く抱き寄せられた。