彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)




「蓮君、瑞希君、少しいいかな?」
「なんでしょう、シゲ先生。」
「どうしたんすか、シゲ先生?」
「ちょっと事務の仕事が残ってるんだ。片づけてきていいかな?」
「もちろんです!」
「俺らにはお構いなく。」
「夕食の時間までにはここに戻ってくるから、2人でお話でもして待っていてください。」
「わかりました。」
「シゲ先生、あんま働き過ぎないで下さいね。」
「そうですよ。無理は、厳禁です。」
「ありがとう、2人共。では、疲れない程度に頑張ってきます。」



穏やかな笑みで仰ると、静かな足取りでリビングから出ていかれるシゲ先生。
あとには、私と瑞希お兄ちゃんの2人だけが残された。





(やったー2人きりだ♪何話そう!?)


「凛、ちょっと聞きたいんだが・・・・・」
「はい♪なんでしょうか!?」
「学校・・・まだ行ってるのか?」
「!?」





その質問にドキッとする。





(どうしよう・・・停学だったこと、話してないからな・・・)





そう思い、言葉を選びながら伝えた。





「高校は卒業したいと思っているので、通っています。幸い、学費は出してもらえています。両親は最終学歴は高卒と決めている人達ですから。」
「そうか・・・俺が学費を支払ってもいいんだぞ?」
「いえ、大丈夫です。」
「けど、凛の家庭は生活保護を受けてる世帯だろう?一緒に暮らしてないこと、オメーの製造元は、役人に対してどう誤魔化す気だ?」
「・・・僕がヤンキーなのは、生活保護課の人もご存じです。貧乏な家庭の子供はぐれやすいという偏見も持っていますので、ご安心を。」
「はあ!?最低の担当者だな!?市役所に通報してやろうか!?」
「おやめください!需給金がもらえなくなります!」
「くそ!オメーまだ、親の生活の心配するのかよ!?」
「だって、僕をあてにされても困りますから。」
「そりゃ、そうかもしれねぇけどよぉ――――・・・・」





そこで瑞希お兄ちゃんの言葉が止まる。
その間に私は、こういわれたら、こう返事をしようと思案する。
何を聞かれても、反論できない正論を頭に巡らせた。
そんな私に、瑞希お兄ちゃんは言った。