『菅原凛』から『凛道蓮』へと、変身を完了にする。
身支度を整えることができたので、応接室から廊下に出た。
その時、聞き覚えのあるエンジン音がした。
ブロロロロロン!ブローン!!
(え!?この音はまさか!?)
ピンポーン♪
そう思った時、呼び鈴が鳴った。
だからあわてて玄関の方に向かう。
玄関まで走って行けば―――――――――
「シゲ先生、こんにちは。」
「はい、こんにちは。よくきてくれましたね。」
「――――――瑞希お兄ちゃん!?」
玄関にいたのは、私の片思い相手だった。
「どうしてここに!?」
「凛こそ、どこか悪いのか?」
そう言うなり、私に近寄ってきて、私の額に手を当てる瑞希お兄ちゃん。
「熱はないな・・・。」
「あ、あの!気にかけてもらうほど、どこか悪いということはありませんよ?」
「ばか。精神不安定な状態で、タイマンとバトルロワイヤルをやったのはどこのどいつだ?」
「あ、あれは――――――・・・・」
「凛は我慢する癖があるからな・・・。もう少しそこのとこ、自覚しろよ?」
「・・・そんなつもりはないのですが・・・」
「わかってないだけだ。」
「すみません。」
「謝るな。別に、怒ってるわけじゃないからよ。ただ――――――」
「ただ?」
「放っておけねーの。」
そう言いながら、ヨシヨシと私の頭をなでてくれる好きな人。
「今日だって、ヤマトが連絡くれたからよかったようなものを――――――。」
「え!?ヤマトが!?」
「・・・おう。用事が出来て、凛の様子が見に行けなくなったから、代りに見てきてほしいとお願いされてな。」
「ヤマト・・・・」
(気が利くじゃないですか、ヤマト!!)
感動の表情を作りながら、心の中では小躍りしてにやける私。
「蓮君、瑞希君、ここで立ち話をすると体が冷えるから、リビングでお話をしましょう。」
「あ、はい!」
「すんません、お邪魔します!」
シゲ先生に誘導され、あたたかいリビングに移動する私達。
リビングにあるソファーテーブルの上には、2人分の温かい飲み物とチョコレートが1粒ずつ用意されていた。
「チョコレートは身体に良いですが、夕食前ですので、1粒だけですよ。」
「はーい、ありがとうございます♪」
「あざっす!」
シゲ先生の優しさに感謝しながら、並んでソファーに座る私と瑞希お兄ちゃん。


