彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)




お昼ご飯を終え、再テストの続きを受けた。
他の生徒は午前中で帰ってしまっていたので、校舎はいつもより静かだった。
それでも、私の再テストを監視する教師は、井谷を含めて4人つけられた。
前後左右を見張られる形を取られたが、気にはならなかった。
私は不正をしなくても、点数は撮れる優等生だから。
そのために、睡眠時間を削って、凛道蓮と菅原凛を両立させてきた。
私がテストを受けている間、ヤマトは教室の外に座り込み、ずっと見張りをしてくれていた。
ヤマトが特攻服姿で座り込むことに、井谷を含めた教師たちはだれも文句を言わなかった。
正確には、理事長でさえ、文句を言えないヤマトに、自分の立場を危うくしてまで、立ち向かおうとするやつがいなかっただけの話である。



キーン、コーン、カーン、コーン。




「そこまで!」




井谷の合図で、見直しをしていた答案を手から放す。
私からテスト用紙を回収しながら井谷は言った。




「それでは・・・今日の分の再テストはこれで終了です。再テストは、明日で終わりです・・・。」




チラチラと、教室の外を気にしながら敬語を使う井谷。



(そんなにヤマトが怖いのかね・・・。)

「わかりました。」



返事をして、移動させた荷物を持って、立ち上がる。



「あ!菅原、さん!」
「はい?」
「明日は・・・直接ここに来なさい。すぐに、テストを始められるようにしますから・・。」
「わかりました。さようなら、先生方。」



会釈をして、後ろのドアから教室の外に出る。





「うはははははは!菅原ちゃん、終わったー!?」
「はい、ごしゅうあらしくん。」
「ほな、裏門まで送り届けたるわ!うはははははははは!」
「?ありがとうございます。」

なんで裏門なんだ??





疑問には思ったが、ヤマトを信用しているので追及はしなかった。
特攻服姿の男子と並んで廊下を歩く。