「うはははははは!なんや、菅原さん~!?誰からお電話~!?」
「父です・・・。」
「ほな、出てあげや!うはははははは!」
私を見ながら言うヤマトに、「ちょっと失礼しますね。」と伝えて、電話の画面をタッチした。
〈〈凛!!〉〉
画面には、今朝会った両親が映し出された。
「何の御用ですか?」
〈凛!あなた、反抗期を迎えたのよね!?そうでしょう!?〉
「反抗期?」
なに言い出すんだこの女は・・・
〈反抗期だから凛は、ルノアちゃんに謝ることを拒否した!お父さん達にも生意気な態度をとった!そうだろう!?〉
「はあ?」
何を言ってるんだこの男は・・・
私の原料の元になった2人の話を、自分なりにまとめてみる。
おそらくこいつらは――――――――
(私が自分達の言いなりにならないのは、反抗期のせいだと思いたいわけね・・・)
ばかやろう。
反抗期さえ、起こさせない教育してきたのはどこのどいつらだ。
お前らの元じゃ、反抗期さえ迎えられないわよ。
〔★凛は不満がたまっている★〕
〈凛!ルノアちゃんは凛と違って、可愛くて明るくてクラスの人気者だから、嫉妬しても仕方ないと思う!〉
「何が言いたいの?」
〈あなた、ルノアちゃんを誤解してるわ!〉
「何を言われたの?」
〈ルノアちゃんが、『凛ちゃんは反抗期で、私に乱暴したかもしれないから、ごめんなさいをしてくれたら、慰謝料は払わなくていい』って、連絡をくれたのよ!〉
「「はあ?」」
とんでもない話の内容に、私だけでなく、ヤマトも呆れた声を出す。
私達の声が重なる。
しかし両親は、そのことに気づくことなく、さらにしゃべり続けた。
〈ルノアちゃんがお母様にとりなしてくれて、お母様も反抗期ながら仕方ないって許してくれたんだぞ!だから凛、反抗期はその辺にして、今すぐルノアちゃんに謝ってこい!!〉
「・・・それ、本気で言ってるの?」
〈〈当たり前だ(よ)!!〉〉
あまりの両親のバカさ加減に頭痛を覚える。
(ダメだ・・・本当にもうダメだ。)
「どうやら・・・私たち親子は、本当に分かり合えないみたいだね・・・・」
〈なに言い出すの、凛!?凛が謝れば、すべて丸く収まるのよ!?反抗期のせいにすれば、慰謝料を払わなくていいの!〉
〈そうだ!お父さんだって、会社の出世コースから外れることもなくなるんだ!〉
「謝る気もないし、そもそも反抗期じゃない。」
〈いい加減にしなさいよ!凛がその気なら、未成年者を誘拐してる罪で、岩倉さんに頼んで、船越さんを逮捕させるわよ!!〉
〈そうだ!!家に帰って来れなくなってもいいのか!?学費の支払いも止めるぞ!?〉
強気で言う馬鹿な両親に私は告げる。


