ヤマトに見守られて受けたテストが終わった直後、再テストは6限目まであると言われた。
お昼を持ってきていなかったが、ヤマトが用意しているというので2人で一緒に食べることになった。
菅原凛と、五十嵐ヤマトとして。
「どういうつもりだ?」
周囲からの景色がいい・・・周りから丸見えの中庭のベンチで、あえてお昼のランチタイムをとる私とヤマト。
私は前を向いて幕の内弁当を食べながら、視線をヤマトに送ることなく、幕の内弁当に焦点を当てたまま、小声で隣のヤマトに問いかけた。
「龍星軍の姿で、菅原凛に接触しないでくれって頼んでただろう?気づかれたらどうしてくれるんだ?」
校舎から、こちらの様子を見てくる生徒が多数いる中での内緒話。
これにヤマトも、用意した幕の内弁当を見つめながら小声で答える。
「うはははは。すまんすまん。凛なら、3度までは許してくれる思うてな♪」
「仏の顔も三度まで、じゃねぇーから。つーかヤマト、理事長に何したんだ?完全にヤマトの犬状態じゃないか?」
「うはははは!怒るなやぁ~♪理事長の弱みを握っただけやねん♪」
「弱み?」
「パパ活してたねん♪」
(パパ活・・・。)
「それで・・・あんなに、ヤマトの言いなりになったのか?理事長クラスなら、もみ消せるんじゃないか?」
「理事長のとこ、恐妻家やねん♪」
「ああ・・・それは良い弱みになるね・・・。」
「しかも、入り婿やねん♪」
「その立場でよくも、奥さんを裏切ったな。」
呆れながらため息をついた時だった。
ルッルッルッー♪
菅原凛のスマホが、電話の着信を知らせてきた。
それもLINE電話。
表示された画面を見て、気分が悪くなった。


