彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「きゃああ♪」
「菅原さんが火をつけた♪」
「菅原さん怖い♪」
「みんな外に逃げろ~♪」





バタバタと、うふふ、キャッキャッと言いながら、教室から出ていくクラスメート達。




バシ!
バシ!
バシン!

「っ!?」





その際、消火活動をする私を叩いて行くやつらもいた。
しかしそれどころでは、ない。





(燃え広がったら大変だ!!)





必死に消火活動をしたことも・・・早い段階で火が小さかったこともあって、火はすぐに消えてくれた。
その代わり、私のいじめが記録されたノートは、真っ黒な肺の塊になってしまった。





(私のいじめ記録ノートが・・・!)





まあ、予備があるから、そんなに落ち込まなくてもいいんだけどね♪
とはいえ、これでハッキリとした。
後藤先生を襲ってケガをさせ、ノートを奪わせたのは渕上ルノアであると。





「渕上ルノアさん!あなたは―――――――――!」





教室の外から私を見てる悪女に、抗議しようとした時だった。





「みんな大丈夫!?菅原凛がボヤ騒ぎを起こしたんですって!?」
「みんなー!井谷先生呼んできたよー♪」





怒気を含んだ声を、楽しそうな声を発しながら、井谷と鳥海が教室に入ってくる。
井谷は教室内を見て私を見つけると――――――泡まみれで黒くなったいじめノートの残骸を持っている私に一直線に近づいてきた。





「菅原凛!!」

バシッ!





予想通り、平手打ちをされる。





「聞いたわよ!!渕上ルノアさんが菅原凛にいじめられた内容を記録したノートをライターで燃やしたそうね!?」

「はあ!?」

(そんな風に話をすり替えたのか!?)





あまりにも斜め上の内容に、怒りを通り越して呆れてしまう。





「火は沈下したの!?」
「・・・。」
「答えろ菅原凛!」
「見ればわかると思いますが?井谷先生の目は飾りですか?」
「この馬鹿者!!」

パン!!





今度は反対の頬を叩かれる。
それで、私達の様子を見ているクラスメート達から、押し殺すような笑い声が聞こえる。