彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)







「菅原凛!教師に暴力を働くとは何事だ!?」
「井谷先生、早くテストを配って下さい。」





カッカッする井谷がしゃべってる間に、椅子に座り、さりげなく持ってきた筆箱を置きながら伝える。
それに井谷は歯ぎしりしたが、すぐに意地の悪い笑みを浮かべると、教団の方へ向かう。
そして、そこに置いてあったファイルから答案を出して、私の机の上にたたきつけた。





バン!

「カンニングで点を稼いでいた子に、この問題が解けるといいわね!?」
「カンニングなんかしてません。このテストを受けることで、身の潔白が証明されるなら喜んで受けます。」
「本当に生意気な子。調子に乗らないでくれる!?」





逆ギレする相手をスルーしつつ、渡された答案を見て愕然とした。





「え!?今回のテスト範囲と違いませんか?」





明らかに、前回受けた問題とは全く違うもの。
予習してなかったら、とけないような問題が並んでいた。
そのことを指摘すれば――――――





「はい、ウソぉ~♪」


(こいつ・・・!!)





馬鹿にしてきた。





「井谷先生、冗談はそれぐらいにして下さい。テスト範囲はもちろん、内容も大幅に変わっています。そもそも私は、再テストの範囲を聞いていません。」
「はい、うそぉ~♪」
「井谷先生!!いい加減、ふざけるのはやめ―――――」
「黙れ!!さっさとテストを始めろ!!」





(呆れた・・・。)





これ以上は、何を言っても無駄だと思い、筆箱からシャープペンシルを取り出して氏名を記入し、問題を解きにかかる。