「いってぇ!!いてぇ!!ゴミ原!!よくもやりやがったな!?」
「私が大人しく、攻撃を受け入れると思いましたか?失うものがない私が、やられっぱなしになると思いましたか?」
そう告げ、音もなく立ち上がれば、周囲がざわつく。
「おい!ゴミ原、いつもと違うぞ!?」
「なんで抵抗するの!?」
「あいつ弱い陰キャラだろう!?」
動揺するクラスメート達だったが、それもすぐに終結した。
「何の騒ぎですか!?」
「「井谷先生!!」」
「・・・。」
(チッ!クズ教師のお出ましかよ。)
飯塚と中山が声をそろえて読んだのは、いじめの共犯でもある担任の教師。
井谷の登場で、勝ち誇った顔をする飯塚と中山。
そして、その仲間がすぐに動いた。
「井谷先生、聞いてよ!菅原さんが暴れてる!」
「飯塚君殴って、中山君も殴ったんすよ!」
「なんですって!?停学明け早々、なにやってんだ、菅原凛!!」
「井谷先生、一方の意見だけ聞く癖、直さないとますます性格悪くなりますよ。」
「なっ!?」
「そもそも鳥海さん、先に暴れたのは飯塚君です。難波さん、私は中山君が椅子で殴ろうとしたので身を守っただけです。」
「なっ!?」
「ゴミ・・・菅原テメー!?」
険悪なムードになったが気にしない。
「私をいじめますか?私、失うものがなくなったので、何しでかすかわかりませんよ?」
低い声で淡々と告げれば、井谷も菅原凛がいつもと違うと思ったらしい。
「と、とにかく!飯塚君と、中山君に謝――――――――」
「飯塚君、中山君、私に謝って下さい。」
目を細めながら言えば、男子2人がたじろぐ。
先ほどの勝ち誇っていた顔が嘘のように、明らかに動揺していた。


