校門から、一歩中に入れば、そこからは地獄だった。
「うわ!ネットの有名人じゃん!この悪女!」
「炎上してるいじめっ子女が、普通に学校に来るな!」
「伝統ある歩みが丘学園のメンツ、お前のせいで丸つぶれだよ!」
「学校辞めてくれないかなぁ~非常識すぎ~」
学年を問わず、周りの生徒に悪口を言われたが無視した。
下駄箱まで行けば、私の上履きはそこにおかれていた。
ゴミ箱に入っていないことで、何か罠があるかもしれないと考えるが――――――
(なにかあったら、何かあった時よ!)
そう思い、上履きをひっくり返して、中に何も入ってないか確かめる。
大丈夫だったので、登校用のローファーから上履きに履き替えた。
「おい、菅原凛が来たぞ!」
「被害妄想のひどい陰キャラ死ね!」
「3軍風情が、1軍の渕上ちゃんに逆らうなっての!」
(散々な言われようだな・・・。)
この分だと、自分の教室では、もっとひどい扱いを受けるだろう。
だけど――――――――
―凛!!―
私には心の支えがある。
真田瑞希様がいる。
いじめについて、やれるだけのことはやったんだ。
無理に我慢しなくていいんだ。
負けていい。
逃げていい。
大切なのは、自分の心を守ること。
そのためにも、臨機応変に対応するんだ。
覚悟を持って、1年B組の教室に入る。
私が教室に入ったことで、一瞬間、静かになるが――――――――
「カンニングの不正をして窃盗をした女子が来たぞー!!」
部屋中に下品な笑い声が響き渡る。
今の声、中山だと思った。
不愉快だったけど、知らん顔で我慢した。
「つーか、ゴミ原!フッチーに謝れよ!」
「ゴミ原の奴、ルノアを階段から突き落としておいて、謝罪もまだしてないんだよ!?」
「うわーありえねぇー!非常識!」
「終わってるー!サイコパスじゃん!」
こちらに聞こえるように、わざと大声で言ってくる。
無視して着席すれば、誰かが私の目の前にきた。


