彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






校門から、一歩中に入れば、そこからは地獄だった。





「うわ!ネットの有名人じゃん!この悪女!」
「炎上してるいじめっ子女が、普通に学校に来るな!」
「伝統ある歩みが丘学園のメンツ、お前のせいで丸つぶれだよ!」
「学校辞めてくれないかなぁ~非常識すぎ~」





学年を問わず、周りの生徒に悪口を言われたが無視した。
下駄箱まで行けば、私の上履きはそこにおかれていた。
ゴミ箱に入っていないことで、何か罠があるかもしれないと考えるが――――――





(なにかあったら、何かあった時よ!)





そう思い、上履きをひっくり返して、中に何も入ってないか確かめる。
大丈夫だったので、登校用のローファーから上履きに履き替えた。



「おい、菅原凛が来たぞ!」
「被害妄想のひどい陰キャラ死ね!」
「3軍風情が、1軍の渕上ちゃんに逆らうなっての!」



(散々な言われようだな・・・。)

この分だと、自分の教室では、もっとひどい扱いを受けるだろう。

だけど――――――――





―凛!!―




私には心の支えがある。

真田瑞希様がいる。

いじめについて、やれるだけのことはやったんだ。

無理に我慢しなくていいんだ。

負けていい。

逃げていい。

大切なのは、自分の心を守ること。

そのためにも、臨機応変に対応するんだ。

覚悟を持って、1年B組の教室に入る。

私が教室に入ったことで、一瞬間、静かになるが――――――――





「カンニングの不正をして窃盗をした女子が来たぞー!!」





部屋中に下品な笑い声が響き渡る。
今の声、中山だと思った。
不愉快だったけど、知らん顔で我慢した。





「つーか、ゴミ原!フッチーに謝れよ!」
「ゴミ原の奴、ルノアを階段から突き落としておいて、謝罪もまだしてないんだよ!?」
「うわーありえねぇー!非常識!」
「終わってるー!サイコパスじゃん!」





こちらに聞こえるように、わざと大声で言ってくる。
無視して着席すれば、誰かが私の目の前にきた。