彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「いじめ記録ノートを用意してるとか・・・生意気よ。」
「はい、頭がいい分、厄介でした。」





今、菅原凛の運命は、私の手の中にある。
これをどう使うかは、私次第。
そして、目の前にいるレズビアンをどう使うかも私次第・・・♪





「後藤、引き続き、菅原凛に寄り添い、信用を得ろ。絶対に、私とつながってると勘づかれるなよ。」
「はい、ルノア様の仰せのままに致します。」
「良い子ね。じゃあ、今回のお小遣いを―――――――」
「いただけません!!」





札束を差し出そうとすれば止められた。





「推しから、報酬など、現金など頂けません!本来なら、お側にいられるお礼として、私が払わなければいけませんが、なにぶん貧乏なものでーーーーーーー申し訳ありません!!」





そう言いながら、45度に頭を下げる女に笑いがこみあげてくる。





「後藤ちゃん、欲がなくてイイネ・・・♪好きよ♪」
「ルノア様!!」




好きと伝えれば、下がっていた頭が上がり、満面の笑みで私を見てくるレズビアン。




「井谷は、金がかかって困るのよ。それに引き換え後藤ちゃんは・・・ボランティア精神旺盛ね?」
「ルノア様に、推しのためなら、どんな命令にも従います!だからこれからも、よろしくお願い申し上げます・・・!!」
「わかった、わかった。有効活用してやるよ。つーことで、もう消えて?」
「はい、失礼します、ルノア様♪」





私の言葉に、ご機嫌で目の前から立ち去って行く女好きの教師。




とはいえ―――――――





「いつまで、菅原凛で遊べるかな・・・?」




スリルを味わうのは、引き際が肝心。
タイマンを見に言ったら、菅原凛を助けた、五十嵐ヤマトに見つかった。





(龍星軍がいじめと判断した案件は、120%解決する・・・)




それが昔からの言い伝え。
五十嵐ヤマトが、ゴミ原のことを、凛道蓮君に話してる可能性もあるから――――





「これからは、軽くあぶる程度にするしかないわね。」





とりあえず、いじめ卒業仮フィナーレを今日はするか。





そう思い、スマホを取り出し、井谷へと電話をかけた。