彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「あの女・・・気に入らないよな。」





タバコに火をつけながら目を細める烈司。





「ええ、気に入らないし、虫唾が走るわね・・・」





そう言いながら、鏡を取り出して前髪を直し始めるモニカ。





「教育的指導をする必要があるカスだな。」





静かに箸をおくと、ナプキンで口を拭きながら言う伊織。





(渕上ルノア・・・聞いた話じゃ、姫月愛紗として芸能活動もしてるし、テレビに出てるのを職場で見たことがあるが――――――――)





ハッキリ言って、あいつは大嫌いだ。





(俺を女と間違えたからじゃねぇ。根本的に性格がゆがんでる・・・サイコパスくせーからなぁ・・・)





そういう人種だから、可愛い凛と接点を持たせたくない。
しかし、ヤマトや高千穂や他の後輩から話を聞く限り、渕上ルノアは凛道蓮に興味を持ってる。





(彼氏がいるくせに、凛を誘惑しやがったらしいからな!!)





恋人がいるのに、けじめがつけられねぇ奴は最低だ!!





(なによりも―――――表向きはいい家のお嬢さんで通してるが、裏じゃ、地元では評判がかなり悪いからな。)





いずれ、化けの皮が剥がれるからほっといて入るが、最近はだんだん目障りになってきていた。





「わははははは!!そんなお前らに朗報だ!!」
「あん?どんないいニュースだよ?」
「わははははは!!凛助の奴、タイマンのあとに未開封のペットボトルを投げたろう!?」
「ああ、催馬楽メテオにぶつけた奴か?」
「わははははは!!なんとあれは、渕上ルノアを狙って水のペットボトルを投げてやがったんだぜ!!」
「!?マジか!?」
「うそぉ!?」
「ほお~」
「・・・やっぱりな。」
「わはははははは!!マジよ!!俺様が調整してやらなきゃ、渕上ルノアの顔面に命中してたぜ!!」
「そうだったのか・・・・・・」





ヤマトから凛は・・・・渕上ルノアを嫌っているとは聞いていた。
しかし、基本、自分から女に攻撃を仕掛けるタイプじゃない凛が、自分から渕上ルノアに攻撃するということは・・・・・・





(相当嫌ってるんだろうな。)





まあ、俺が凛でも、あんなまがまがしい女はごめんだけどな。







(・・・・ん?ちょっと待てよ?)





そこまで考えてあることに気づく。