彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






私を作った人達がいなくなったところで、私は後藤先生と船越師範にお礼を言った。





「後藤先生、船越師範、本当にありがとうございました。」
「いいのよ、菅原さん。ご両親には少し・・・頭を冷やしてもらいましょう。それまで、船越さんのオタクでお世話になった方がいいよ。」
「あ・・・えっと、それは―――――」
「後藤ちゃん!凛の住むところについて、ちょっと凛と相談しなきゃいけない!悪いけど後藤ちゃん、ここでお別れしてくれないかい?」
「え?でしたら私も聞きます。菅原さんに付き添って、登校したいので。」
「ダメだよ、後藤ちゃん!あんたは、凛に味方する教師として目をつけられてる!今は無視で済んでるけど、これ以上、一緒にいるところを見られたら、学校にいられなくさせられる!それだけの力を敵は持ってるんだよ!?忘れたのかい!?」
「あ!?そ・・・そうですね・・・。」





船越師範の言葉で、しょんぼりする後藤先生。





「菅原さんを守るなら、あゆみが丘学園に在籍していないと、力になれませんよね・・・。わかりました。一緒に登校するのは、今回は諦めます。」
「そうしておくれ、後藤ちゃん!」
「すみません、後藤先生。」
「謝らないで、菅原さん。先生はいつまでも、菅原さんの味方だからね。」





そう言いながら、優しく私を抱きしめてくれる後藤先生。