「船越師――――――!」
「黙ってな、凛。」
私にそう言うと、私を作った人たちをにらみながら言った。
「凛はこれから卒業まで、私が面倒を見る!!あんたらが、娘を信用しないで、勝手に払うと約束した500万円の大金、毎月支払うのが大変だろう!?だったら、凛の学費も私が出世払いで支払うから、あんたらはもう何もしないでおくれ!!それが凛のためだ!!」
「なんですって!?」
「なんだと!?」
「凛は私が面倒を見る!!さっさと帰っておくれ!なあ、凛?」
船越師範にうながされ、私は後藤先生の陰から一歩踏みでる。
それでたじろいだ両親に向かって、冷え切った心で伝えた。
「娘である私を・・・菅原凛を信じなかったこと、一生許さない。あなた達とは縁を切ります。」
メンチをきりながら言えば、両親は目を見開く。
しかし、それは一瞬のことで、すぐに怒った顔で言い返してきた。
「もう呆れた!愛想が尽きた!好きにしなさい、馬鹿娘!」
「俺達に凛という娘はいなかった!上等だ!こっちから親子の縁を切ってやる!」
「後悔しても遅いからね、凛!親子の縁を切りましたから!」
「二度と、俺達を頼ってくるな!失敗作め!」
そう言い放つと、ぶつぶつ言いながら私に背を向ける。
そして、そのまま立ち去ってくれたのだった。
〔★凛の絶縁は成功した★〕


