ハチャメチャのうちに終了したタイマン試合の後、私達はシゲ先生の病院に集まった。
「斬新な姿になったな、凛?」
破れた特攻服を身にまとう私を見ながら瑞希お兄ちゃんが言う。
シゲ先生は、真っ先に円城寺君の診断にはいった。
私の方は軽傷・・・・・ほとんどケガを負っていないということもあり、応接室で待機となった。
その際、瑞希お兄ちゃんが私と2人だけで話したいということになり―――――――今現在、2人っきりでいる。
「大河の奴、弱いわけじゃねぇけど、感情的になって戦ったのが悪かったな。」
「・・・理性をたもって戦っていれば、僕が負けていたということですか・・・?」
「・・・かもしれねぇな。まあ、頭でどうこう考えたところで、実際にぶつかってみないと、どちらが勝つかなんてわからねぇ。足し算引き算みたいに、計算通りの結果が出ないのが、ケンカってもんだ。」
「そうですね・・・。」
「けどな、凛。」
一呼吸おいてから、瑞希お兄ちゃんは仰った。
「正直・・・お前を戦わせたくなかった。」
「え?」
「凛・・・・・・お前戦ってる間、俺の声が届いてなかっただろう?」
「えっ?」
キョトンとすれば、鋭くにらまれる。
「ぼんやりしてたよな?」
「あ・・・」
その通りだったので何も言えなかった。
これに対して瑞希お兄ちゃんは言葉を続ける。


