彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)




「今回は、凛の勝ちってことにしといてやるよ。」

「カンナさん・・・。」

「オラ、大河!さっさと凛から離れ―――――!」


ビリ!

「はあ!?」

「カンナさん?」

ビリビリビリビリ――――ドサッ!!

「わっ!?円城寺君!?」

「た、大河――――!?」

「こいつ・・・。」

「うはははは!!えんなんちゃらくんが、凛の特服、やぶいてもーた♪」







ヤマトの言葉取り、円城寺君が握りしめていた私の特攻服の部分が破れ、円城寺君は私の特攻服の一部を握り締めたまま、床に倒れこんでしまった。
その姿に驚く私とカンナさんと笑みを浮かべる瑞希お兄ちゃん。






「大河の奴・・・大した根性だな。」
「わはははは!!まったくだぜ!!死んでも凛助を離さない執念で、凛助の特服、破っちまいやがったぜ~~!!!」






手を叩いて爆笑する百鬼に、観客達はどよめき始める。





「凛道蓮さんも怖いけど、円城寺君もこわー!」
「凛道さんとは違った意味で、こえぇえー!」
「執念深い、円城寺さん・・・!」
「敵に回したくないわ、円城寺大河・・・!」



(観客の言う通り、執着されると厄介だね、円城寺君は・・・。)



そう思いながら、マッドに沈んだ円城寺君へと身をかがめる私。
それは爆裂団も同じだった。





「大河~!りんどー相手に無茶しやがって!」
「よくやったぜ、大河・・・。」
「馬鹿大河が!」





そう言いながら、円城寺君の周りに集まる爆裂団達。
その姿を見ながら私は言った。







「僕が勝ちましたから、円城寺大河は僕の好きにしていいですよね?」

「「はあ!?」」

「凛!?大河に何する気だ!?」

「好きにします。」







それで爆裂団の――――――カンナさんの目の色が変わる。




困惑した表情で私に食って掛かる。







「おい!?お前に限って、妙な真似しないとは思うが、大河を侮辱するなら―――――――!」

「失礼しますよ。」

グググ・・・・ヒョイ!!

「「え!?」」

「た、大河を担いだ!?」








カンナさんの言葉通り、重たいコメ袋を運ぶ要領で、円城寺君を肩に担ぐ。











「それではみなさん、さーよう、ならぁぁぁ~~~~~~~~~~~~!!!!!」










そう叫んで、トコトコと、出口に向かって歩き始める私。