「これで終わりだぁ――――――――!!」
ザザッ!!
その言葉通り、私の型の演武が終わる。
だから床を蹴って飛び上がる。
「凛道!!?」
円城寺君が私の苗を呼ぶが答えない。
(こんなに高く飛んだのは、久しぶりかもしれない。)
そう思いながら空中で一回転させて、利き足のかかとの筋肉を引き締める。
「――――――――――――――バク転かかと落としぃぃぃぃ!!!」
ドヒュン!!!
「があっ・・・!?」
かかとから伝わる肌触りからして、僕のかかとは円城寺君の後ろ首に当たったようだった。
ストン!
「う、ぐ・・・・!」
私が床に着地した時、円城寺君は床に両ひざをついていた。
そしてゆっくりと、前に倒れて行く――――――――
「――――――――かよ!!!」
ガシ!!
「あ。」
円城寺君は手を伸ばして、僕の特攻服の上着をつかむ。
「ま、負け、る、か、よ!!テメーに、だけは・・・凛、道――――――れ、ん・・・・・!!」
そう言いながら、ロング仕様の僕の特攻服に顔をうずめてしまった。
「・・・円城寺君?」
そっと手を伸ばし、首の脈をはかる。
うん、生きてる。
(バク転かかと落としは、船越師範にしか使ったことなかったから、成功するかどうか心配だったけど―――――――)
成功した。
(よかった。)
〔★良い子はマネしないで下さい★〕
「凛!!大河!!全員そこまでだ!!」
そんな声と共に、私に近づいてきたのは―――――
「瑞希お兄ちゃん・・・。」
「大河生きてるか!?」
瑞希お兄ちゃんは、私よりも先に円城寺君を介抱する。
(私よりも、円城寺君を優先するなんて!!)
ひどい!!
そんな思いから、冷たい声で伝えた。
「生きてます。」
「そうらしいな。」
ムッとしながら言えば、瑞希お兄ちゃんが私を見る。
そして、近くに転がっているマイクを取ると、音が反響するのを確認してから言った。
〈本日のタイマンだが、凛道蓮の暴走で、バトルロワイヤルまですることになっちまって悪かったな!とりあえず、タイマンもバトルロワイヤルも、凛道蓮の1人勝ちだ!!しゅ―――りょ――――!!!〉
私の手を取って、かかげながら瑞希お兄ちゃんが言えば、会場から割れんばかりの歓声が上がった。


