投げやりな私の提案(!?)で、急きょ決定した戦い。
〈それでは~東西南北バトルロワイヤルを、さっそく始めさせていただきまーす♪〉
試合前、セーラー服にロングブーツ姿の番長が恋人から、行ってらっしゃいのキスを受けている。
身体の大きな番長はストレッチをしながら体の柔軟をしている。
ブランド物の服を着ている番長は、取り巻きの女達からキス攻めにあいながら、ちーちゃんに投げキッスをしてはじき返される。
東山高校の番長である円城寺君は、私をにらみながら宣言する。
「今度は冷静に、確実にオメーを仕留めてやる・・・!」
「・・・。」
(もう・・・何も言い返す気になれない。)
こうなったのはすべて―――――――――――
「凛道蓮さん、ファイトぉ~♪」
ネコナデ声で私の名を呼ぶ悪霊・渕上ルノアのせいだ。
渕上ルノアへの殺意が最高潮に高まる。
それを今、本人にぶつけられないことが、なんてもどかしいのだろう。
〈東西南北バトルロワイヤルのルールは、先ほどのタイマンと同じになります!それでは、試合開始っ!!〉
上機嫌なアキナさんが、開始の号令をかけた。
「凛道蓮!私がブチ殺してやるよ!!」
最初に襲い掛かってきたのは、北条高校、別名ヤクザ養成学校の女番長。
俊敏な速さで私に近づく。
(・・・・同じ女の身体を持つ者として、良く鍛えている。)
とは思ったら、つけ刃のように見えたので、臨機応変に対応した。
「オラッ!」
ケリを繰り出してきたので――――――
「受け。」
論部ブーツの足首をつかんで投げて―――――――
ブーン!!
「きゃ!?きゃおおおおおおおおお!?」
ドッスーン!!
マットの上に頭から叩きつけた。
「うぐっ!?」
(今の力加減なら、軽い脳震盪を起こしてるはず。)
しばらくは動けないだろう。


