彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






投げやりな私の提案(!?)で、急きょ決定した戦い。





〈それでは~東西南北バトルロワイヤルを、さっそく始めさせていただきまーす♪〉





試合前、セーラー服にロングブーツ姿の番長が恋人から、行ってらっしゃいのキスを受けている。
身体の大きな番長はストレッチをしながら体の柔軟をしている。
ブランド物の服を着ている番長は、取り巻きの女達からキス攻めにあいながら、ちーちゃんに投げキッスをしてはじき返される。
東山高校の番長である円城寺君は、私をにらみながら宣言する。





「今度は冷静に、確実にオメーを仕留めてやる・・・!」

「・・・。」

(もう・・・何も言い返す気になれない。)

こうなったのはすべて―――――――――――








「凛道蓮さん、ファイトぉ~♪」







ネコナデ声で私の名を呼ぶ悪霊・渕上ルノアのせいだ。

渕上ルノアへの殺意が最高潮に高まる。

それを今、本人にぶつけられないことが、なんてもどかしいのだろう。







〈東西南北バトルロワイヤルのルールは、先ほどのタイマンと同じになります!それでは、試合開始っ!!〉






上機嫌なアキナさんが、開始の号令をかけた。






「凛道蓮!私がブチ殺してやるよ!!」





最初に襲い掛かってきたのは、北条高校、別名ヤクザ養成学校の女番長。
俊敏な速さで私に近づく。





(・・・・同じ女の身体を持つ者として、良く鍛えている。)





とは思ったら、つけ刃のように見えたので、臨機応変に対応した。




「オラッ!」





ケリを繰り出してきたので――――――








「受け。」







論部ブーツの足首をつかんで投げて―――――――





ブーン!!

「きゃ!?きゃおおおおおおおおお!?」

ドッスーン!!





マットの上に頭から叩きつけた。





「うぐっ!?」

(今の力加減なら、軽い脳震盪を起こしてるはず。)

しばらくは動けないだろう。