「もともとこのタイマンは同士討ちみたいなもんだ!!凛道蓮が勝つように、八百長しててもおかしくない!!」
(私と円城寺君が不正をしたって言うの!?)
「凛も大河も、そんなことするか!!言いがかりするんじゃねぇ!!」
「いや、するね!!どっちも、真田瑞希の命令なら何でも聞く犬だ!!真田さん、あんた命令したんだろう!?実力のない凛道蓮を勝たせろってさ!!」
「小僧、ひとなめるのもいい加減にしろよ・・・!?」
「なめてねぇーよ!馬鹿にしてんだよ!!真田瑞希お姉ちゃんのことをな!!」
(は・・・・・・・・・?)
―真田瑞希お姉ちゃんのことをな!!―
(瑞希お姉ちゃん・・・だと・・・・!?)
ブチ!!
その言葉を聞いた瞬間、もうどうでもよくなった。
「テメー!!!?」
瑞希お兄ちゃんがキレる前に―――――――――
「―――――――――――――瑞希お兄ちゃんを馬鹿にするな!!!」
バコーン!!
「ぶあ!?」
「凛!?」
「今・・・俺の兄貴のこと、女呼ばわりしたな・・・!!!?」
私がキレた。
履いていた靴の片方を、催馬楽メテオの顔面にたたきつけていた。
「テ、テメー凛道蓮!?なに――――――――――」
「俺の兄貴に何言った!!?」
もういい。
「もうどうでもいいわ!!!」
気持ちをコントロールするのも、我慢するのも、もうたくさん!!!
「望み通り・・・俺と催馬楽メテオと児雷也虎太郎と中尾カノンでバトルロワイヤルしようぜ・・・!!!」
催馬楽メテオと児雷也虎太郎と中尾カノンの無礼な態度に、完全に頭にきていた。
瑞希お兄ちゃんを悪く言う奴は、女子でも殴る!!
「凛さん!!催馬楽と児雷也はともかく、中野は女!!手を出すのは硬派的にはちょっと―――――!!」
「差別すんなハゲ!!私はいいよ!殴られて蹴られて、やられた分だけやり返してるうちに、北条の頭になったんだ!!かかって来いよ、瑞希お姉ちゃんの弟!!」
「いいだろう・・・半殺しにする・・・!!」
「凛っ!!?」
私の言葉に、ギョッとする瑞希お兄ちゃん。


