「凛先輩っ♪ほら、俺の言った通りだろう!?凛先輩は負けないって!!」
「うはははは・・・・。」
「ウェイウェイウェイ♪リンリンの秒殺で決まり系でしょ♪マジ、身を差し出さなきゃなんないかと心配したぁ~♪」
「な!?俺のものになってくれるんじゃないのか、長政!?」
「冗談は人間ってカテゴリーだけにしとけ、カス。これで一安心♪」
「いえ、手遅れですよ、長政君。」
「ウェイウェイウェイー?シゲ先生ぇ~そんなに大河っち、心配系~?」
「いいえ、僕が心配してるのは、蓮君の方ですよ。」
「ウェイウェイウェイー??リンリン、表情ないけど、大丈夫じゃない系―??」
「大丈夫じゃないです・・・。危険です。」
「危険~??真田先ぱぁぃ~意味わかる系―?」
「わかる。凛はもう・・・危険だ。」
〈ファイブゥ~!・・・シックスゥ~!・・・セブン~!・・・〉
「なんだあのカウントの取り方は!?だんだん遅くなってるじゃねぇか!?普通にカウントしてもらわねぇと、円城寺が復活しちまうじゃねぇか!?」
「マジでそれよ、可児君!!あの九条アキナって女・・・りっくんが勝つのがそんなに気に入らないわけ!?」
「そりゃあ、あの女にとっては気に入らないんじゃない?事情は、あたし達も教えてもらったわけだし。」
「つーか・・・ウソだろう・・・大河が、あんなに簡単にダウンするとか・・・!?」
「あの・・・それよりなんだか・・・凛君の様子・・・おかしくないですか?心ここにあらず、みたいな感じで・・・」
「涼子殿の判断、正しいですね。これはよくない流れになりそうだ・・・。」
「え!?よくないって??えーと・・・・・うーん・・・・確かにりっくん・・・表情がいつもと違う、かな?」
「・・・雰囲気も違うわよ。このまま無事に勝って、終わってくれればいいんだけど・・・。」
「凛・・・どうしちまったんだよ!?大河も情けねぇぞ!!ワンパンでダウンとか、ふざけるなよ大河!!起きろ!!起きろよ、大河!!」
「カンナの言う通りだ!!起きろ大河―――――――!!!りんどーに絶対勝つって言ったじゃねぇーか!!おーきーろー!」
「大河!!立ち上がれ!!根性見せろや!!」
〈エーイート―・・・・・!ナーイーンー・・・・!〉
「うわー♪凛先輩強い!!もう凛先輩勝ったも同然じゃん♪つーか、カウント数えるのが遅すぎっ!往生際が悪いなぁ~九条アキナは!」
〈・・・・・・・・テーーーーーーーーーーーーーーン・・・・・・・・・!〉
カウントが終わる。
会場が静まり返る。
完全に、大河の動きが止まってしまった。


