「何が生理だってんのよ!一生生理でいろ、渕上ルノア!!せいせいしたわ!これでタイマンに集中できる!」
「つーても、凛道蓮に行きお気がないぜ、真穂ちゃんよ~!俺、凛道蓮に期待してたから、肩透かしくらった気分だぜ!」
「メテオ君の推理が正しければ、このタイマン、円城寺が勝つみた~・・・・」
「ばっきゃろー!!勝負なんてもうどうでもいいんだよ!!凛を止めることが優先なんだ!!」
「うわ!?」
「びっくりした!!」
「耳元で怒鳴るなよ真田瑞希さんよ!」
好きかっていうガキどもにほえれば、幡随院が目を丸くする。
「ウェイ?止める??」
「瑞希はん!」
「「「瑞希!」」」
「みーちゃん!」
「瑞希君・・・。」
「凛!!やせ我慢で耐える気かよ!?」
見ていられなくなり、ほぼ、大河のサンドバック状態になっている凛に呼び掛ける。
「おい聞こえるか、凛!!もうやめろ!!」
「瑞希さん!?」
俺の声に大河が反応し、俺の方を見る。
(違う!お前じゃねぇ!!)
「凛!俺を見ろ!お兄ちゃんの方を見ろ、凛!!」
それで大河の表情が険しくなり、凛へと打ち込む拳が・・・あたりが強くなる。
「凛道―――――――――!!」
バシ!バシ!ドス!
「凛、もう戦うな!!戦わなくていい!!タイマンを棄権しろ!!手遅れに―――――――――!!」
「手遅れだよ真田瑞希!!!」
俺の声がさえぎられた。
その相手を見れば、見覚えのある人物だった。
「あの時のばあさん!?」
「ウェイ!?誰!?」
「うはははは・・・新キャラかいな?」
「なんで、ばあさんがここに――――――――!?」
「VIPチケット買って、試合を見に来たんだよ。」
そう言いながら、西岸が発行した紙きれを見せる老女。
「凛道蓮に声かけても聞こえしないよ。のどが渇くだけだからやめときな。」
そう言いながら、最前列に着席をするばあさん。
「今、凛道蓮の精神は研ぎ澄まされている。冷静に対処し、円城寺大河の体力を削っている。」
「大河の体力を削る?」
思わず凛の方を見れば、視界を大河が横切った。


