「この試合、賭けもしてるんだよ。試合やめたら、かけ金の返済どうすんのー?」
「金なら俺が払ってやる。」
「伊織!」
「現金でも、ペイペイでも、小切手でも、なんでもいいぞ。うちの頭がやめろと言ってるんだ。言うことを聞いた方が身のためだぞ?」
「え~?俺達のスリルを奪う気ですかぁ~?」
「わははははは!!安心しろ!!刺激がほしければ、俺様が提供してやるよ・・・!!」
ガシ!!
「へ!?」
「俺様と、臨死体験したくねぇーかぁ~~~!!?」
西岸のボスの首に太い腕を回し、悪魔の笑みを浮かべながら聞く俺のマブダチ。
「うわああああああああああ!!?百鬼皇助、さん!!?」
修羅場を喜々として好む野獣のツレの口説き文句に、西岸のボスは真っ青になる。
「おい、みんな!真田先輩が、西岸のボスと話し始めたぞ!」
「いや、正確には百鬼先輩が、催馬楽を恫喝してね?大事な大河と凛道君の試合そっちのけで、なにしてんだ、あの人達??」
「つーか、凛がヤバいってどういうことだよ!?真田先輩、説明責任果たさないで言っちまったからなー?」
「そうですよね・・・真田先輩、すごく焦ってました。」
「えー!?そうなると、りっくんの試合は中止で、ますみが看病してあげるイベントが起こるってことー♪」
「これだから、お嬢様はおのん気ね。つなぐちゃん、ちょっと何話してるか、解説をして。」
「お任せあれ!なになに・・・『俺様が三途の川を見せてやるよ~!!』と百鬼殿が仰り、『三途の川を渡る運賃は俺のポケットマネーで出してやろう。』と獅子島殿が仰り、『死に化粧はあたしに任せてん♪』と朝霧殿が仰っておりますね~」
「凛さんの試合、止めに行ったんじゃなくて、催馬楽の息の根を止めに行ったのか!?」
〔★初代メンバーはガンガン責めていた★〕


