彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「凛先輩!どうしたんすかー!?」
「あ・・・。」





後輩の言葉で我に返る。





「なんか変なのでもいましたか!?凛先輩の原料になった変態口ひげエロ親父とか!?」
「い、いや!高野家のやつらじゃない!」
「じゃあ、なんすか!?」
「うはははは!!すまーん!わしが凛のあんよ踏んだだけやねん!」

ギュ♪

「え!?」

(ヤマト!?)





テヘペロしながら、自分の身体で私の視界から渕上ルノア達を消すヤマト。
そして、踏むには程遠い・・・私の足に、ヤマトの足が軽く乗ってる様子を指さしながら、雷太にアピールするヤマト。





「うはははは!!ほらほらー♪」
「てめっ!?いつまでふんでんだよ!?どけよ!!」
「うはははは!!すまんすまん!」





サッと私から足を退けると、私の肩を抱きながら耳元でささやいてきた。





「・・・わし、調べようか?」
「いや・・・自分で・・・・」

調べなければ気がすまない!!






〈それではタイマンは、これより30分後に開始します!その間に、今の円城寺大河と凛道蓮のやり取りを見て、どちらに賭けるかの掛け金の申し込みをして下さーい♪円城寺大河と凛道蓮は、その間にトイレを済ませるか、リラックスしながら待っててね♪〉





「なんだよ!?すぐに、凛先輩、戦わないのかよ!?」
「うはははは!そうらしいのぉ~!」

(これは好都合!)

なぜ、病院にいるはずの渕上ルノアが、タイマン会場にいるのか。






白黒つけないといけない事案だったので、私は動くことにした。