彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「うはははははは!ホンマみんな、凛のこと溺愛しとるなぁ~!熱烈な声援もろうたなぁー!?」
「獅子島さん以外はそうですね。」
「そうっすね!脅してきましたもんね!」
「うはははははは!なにゆーてんねん!獅子島はんが一番、熱烈やったやんかぁ~!?ツンデレのツンや!」
「あれでかよ!?」
「出来れば、デレを見せて頂きたかったです。」
「うはははははは!獅子島さんをデレさせるためにも、凛、おきばりや!!」
「僕は、瑞希お兄ちゃんをデレさせたいのですが。」
「ほな、瑞希はんをデレさせるためにも、打倒えんなんちゃら君や!!凛、円陣組もうで!円陣!!うはははははは!」
「いいな!やりましょう、凛先輩!!」
「・・・そうですね。」





瑞希お兄ちゃんの後継者として、立派なところを見せ、デレデレになって頂くためには――――――覚悟を決めて、円城寺君に勝ちにいかなきゃいけない。





(勝とう!!)





そんな思いで、ヤマトと雷太と肩を組む。
3人だけの円陣を組むと、ヤマトが声を上げる。





「凛!わしがファイとって言い終わったら、推すって叫ぶんやで!?中坊君もや!わしも叫ぶさかい!」
「わかりました。」
「任せろよ!」
「ほないくで~!!凛道蓮!!ファイト!ファイト!ファイト~~~~~~!!」

「「「押忍!!」」」





そう叫んだら、なぜかわからないけどすごく気持ちよくなった。
やっぱら、大きな声を出すと元気が出るという話は、本当なのかもしれないと思った。