「ぶっちゃけ、不本意ではあるが・・・・・今夜のタイマンは同士討ちだ。くれぐれも、どっちが勝っても負けても、遺恨を残さないようにしろ。それが龍星軍粗大象徴としての命令だ。わかったか、凛道蓮、円城寺大河?」
「「押忍!」」
瑞希お兄ちゃんの言葉に、声をそろえて賛同する。
あわせて言ったわけじゃないけど、声が重なったことで気持ちが引き締まった。
「円城寺君。」
「控室に行く。」
私の呼びかけにそう答えると、爆裂団を連れて私の控室から出ていく円城寺君。
「俺らは今夜、円城寺側のお守り役だから一緒に行くわ、凛たん。」
「わははははは!しっかり殺しあえよ!!」
そう言って、円城寺君達の後を追う烈司さんと百鬼。
そして瑞希お兄ちゃんはというと―――――――――――
「俺は・・・客席にいるから。」
そう告げて私の頭をなでると、私に背を向ける。
(瑞希お兄ちゃんが行っちゃう!!)
これがお話しできる最後かもしれない!
そう思ったら、叫んでいた。
「瑞希お兄ちゃん僕!!円城寺君に対して、誠実に戦います!!瑞希お兄ちゃんの後継者として、恥のない試合をしますから、だから―――――――――!!」
「ちゃんと見とく。」
軽く手を上げると、振り返ることなく、私の前から去ってしまう好きな人。
瑞希お兄ちゃんのためにも、迷いは捨てて、円城寺君に勝とうと・・・・・私は強く思うのだった。


