彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「フフフ・・・涼子ちゃんよ、よく凛道が高千穂のことを考えてるとわかったな?」
「え!?いえ、伊織さん、それは、偶然で~」
「よく凛道のことを見ていていいぞ。10点満点中の10点だ。」
「って!?運転中に採点しないで下さい獅子島さん!!危ない危ない!」
「あははは~獅子島先輩は、我が君×涼子殿推しですからね~♪」





つなぐの言葉に頭痛を覚える。



獅子島さんが、凛道蓮と小林涼子をくっつけようとしているのは聞いてるけど・・・



(私は真田瑞希様一筋なの!!)





―凛♪―





(ずっとずっと探し続けて、やっと見つけた初恋相手!!なんとしてでも愛の告白はしなければ!!)





「凛道。」
「な、なんでしょう?」
「雑念はそれぐらいにして、そろそろ気持ちを切り替えろ。今夜のタイマンは、俺はもちろんだが、瑞希も注目してるからな?」
「!?」





その言葉でドキッとする。



獅子島さんの言う通りよ・・・今は、タイマンに集中しなきゃダメ。





(円城寺君と戦うのは気が進まないけど、瑞希お兄ちゃんが見てるなら、頑張らないと!)





「わかっています。必ず・・・・・・・」





勝ちますと、言えなかった。

断言できなかった。





(断言できないのは、今までの経験から、円城寺君は油断ならない相手だと本能で認識しているから・・・。)





そんな私に、獅子島さんは私に告げる。





「気持ちで負けるな。凛道蓮らしく戦えばいい。瑞希もそれを望んでいる。・・・わかるな。」

「!?わかりました!」

(瑞希お兄ちゃんが望んでる!?)





それなら――――――――負けられない!





「頑張ります!」
「うむ、その意気だ凛道。」
「凛君、頑張ってね!」
「我が君ファイト!!」
「凛さん、応援してます!!」
「うはははははは!」





みんなに励まされ、気持ちが高まった頃、私を乗せた獅子島さんの車は会場へと到着していた。