彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「知らない?若い子はみんな、凛道蓮は知ってるんだけど?」
「・・・な、名前は聞いたことあります・・・。」
「だよねー♪知ってるよね!?いや~秘密暴露するようなんだけどさ~俺、あの子と身内同然の付き合いしてるんだ♪」
「そ、そそそそ、そうなのですか?」
「そうそう♪俺の能力って、身内とか親しい奴の魂やオーラを見ることができないんだよね~だから、危険が迫っていても、伝えることができない。それで昔、ツラい思いしたよ・・・。」
「昔・・・?」
「うん、後輩をちょっと救えなくて・・・ね。」





それで真っ先に、龍星軍2代目メンバーのことが頭に浮かぶ。
チラッと烈司さんを見れば、悲しそうな顔をしていた。



(二代目メンバーを思い出してるのかな・・・?)



菅原凛でなければ、凛道蓮なら、励ましの言葉をかけることもできたかもしれない。
それでもなにか・・・励ましたくて言葉をつむいでみた。





「救いたくても救えなかったこと・・・つらかったと思います。」
「なぁーに?慰めてくれるのー♪」
「いえ・・・そんな大それたことは言えません。ですが・・・ツラくても、覚えておくことは大事だと思いましたので・・・。」
「・・・どうしてそう思うの?」
「救えなかった思い出があるからこそ、人を救うことへの原動力になるのではないかと・・・・思いまして。」
「・・・・うん、そういう発想、イイネ・・・・。」
「すみません。出過ぎた真似をしました・・・。」
「いいんだよ!弾には思い出してあげないといけないからねー♪」
そう言った表情は、もう悲しみを帯びていなかった。
「楽しい気分になる曲があるけど聞かなーい?」
「聞きたいです・・・!」
「聞こう、聞こう♪」





(・・・・・気を遣われちゃったかな。)




そんな思いがよぎったけど、烈司さんがニコニコしていると安心する。
瑞希お兄ちゃんも好きだと言っていた長馴染みの笑顔が、ずっと続くように願った。