彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)








「どうなってるの・・・・??」
「逃げるよ♪」

グイ!

「えっ!?」







呆然としていれば、両足が地面から浮く。





「きゃあ!?」
「セクハラするけど許してね♪」





そう言って私にウィンクしたのは、私のよく知る人物だった。







「れ・・・!?」

(烈司さん!?)

「そう♪LEONでーす♪」







陽気な声で自己紹介するのは、宗方烈司さんのもう一つの姿。
占い師・LEONだった。





「じゃあ行こうか♪」





烈司さんことLEONさんは、私をお姫様抱っこしながら笑顔で言う。





「い、行こうって?」
「術が解ける前に、GO―GO―♪」





そう言いながら、マネキンみたいにかたまって動かない動画配信者達の間を、私を横抱きにしてすり抜けていくLEONさん。
そして車道まで行くと、路肩に止めてあった1台の車の助手席に私を乗せた。





「シートベルトよろしく♪」
「え?え?あの?」





動揺しつつもシートベルトをすれば、運転席にLEONさんも乗り込む。





「修羅場よ、さようなら~♪」





プッ、プッー!





その言葉通り、未だに固まっている配信者達を残して現場から立ち去るLEONさんと私。
車は安全運転で走り出す。





「あ、あの~・・・・・・」
「久しぶりだね、お嬢ちゃん♪なんだか大変みたいだけど、負けちゃダメだよ~?」
「え!?私の現状を御存じなんですか!?」
「ネットで拡散されてるのを見たからね、有名人♪」


「その言い方、やめて頂けませんか?」

好きで有名になったわけじゃないし、悪意の込められたデマだし!



「あーごめんごめん!お兄さんが無神経だったね?ごめんなさい!!」
「いえ・・・助けて頂いたので、もういいです・・・。」
「お嬢ちゃんは優しいな~ところでさ~俺があげたフクロウのお守りはどうなった?」


「え?あのお守りですか・・・?」

そういえばもらったな・・・。

表面つるつるでとがった場所はなかったのに、ポケットに入れてたら、足に刺さる痛みを感じたりした変なお守り。




(確か、あのふくろうは――――――・・・・!?)





そこまで考えて思い出す。