「いじめっ子の菅原凛さん!インタビュー答えてよ!今生配信してるからさ!」
「あ・・・!?」
冗談じゃない!右の道から大通りに出よう!
身体ごと方向転換したのだが――――――――
「きゃははは!菅原凛さん見つけましたよ、リスナーさーん!今から、けちゃぽんが、菅原凛に突撃するねー!」
「あ!?」
またユーチューバー出てきた!左の道から逃げて―――――――――――!!!
「いたぞ!あゆみが丘学園の菅原凛被告!」
「マジで遭遇できるとかラッキーじゃん!」
「おい!今日はお前がしたいじめについて、説教する動画作るから協力しろよ!」
「あっ!?」
左の道からも敵がきたよ!
こうなったら、来た道を戻るしかない!!
「おーい!そのまま、菅原凛を足止めしてくれ!!」
(最初のユーチューバーたちが、追いついてくる!!)
これでは来た道を戻れない。
完全な四面楚歌。
(ああ、ダメだ!もどれない!!囲まれた!!)
四方からじりじりと、私に近づいてくる動画配信者達。
(誰か助けて!!瑞希お兄ちゃ―――――――――ん!!)
泣きそうな気持で絶望し、好きな人を思い浮かべた時だった。
パンッ!!
「はぁ~い♪両手ダラーンの金縛りの術♪」
「うっ!?」
「ぐは!?」
「わっ!?」
「きゃ!?」
「へご!?」
「え・・・・・・!?」
(な、何!?何が起こったの!?)
手を叩く音がしたと思ったら、動画配信者達がその場で動かなくなった。
両手をダラーンと垂らす姿勢になり、彼らが私に向けていたスマホも、今はあらぬ方向を向き、私を映せていない。


