彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「いじめっ子の菅原凛さん!インタビュー答えてよ!今生配信してるからさ!」

「あ・・・!?」

冗談じゃない!右の道から大通りに出よう!





身体ごと方向転換したのだが――――――――





「きゃははは!菅原凛さん見つけましたよ、リスナーさーん!今から、けちゃぽんが、菅原凛に突撃するねー!」

「あ!?」





またユーチューバー出てきた!左の道から逃げて―――――――――――!!!





「いたぞ!あゆみが丘学園の菅原凛被告!」
「マジで遭遇できるとかラッキーじゃん!」
「おい!今日はお前がしたいじめについて、説教する動画作るから協力しろよ!」

「あっ!?」

左の道からも敵がきたよ!

こうなったら、来た道を戻るしかない!!





「おーい!そのまま、菅原凛を足止めしてくれ!!」





(最初のユーチューバーたちが、追いついてくる!!)





これでは来た道を戻れない。

完全な四面楚歌。





(ああ、ダメだ!もどれない!!囲まれた!!)





四方からじりじりと、私に近づいてくる動画配信者達。





(誰か助けて!!瑞希お兄ちゃ―――――――――ん!!)





泣きそうな気持で絶望し、好きな人を思い浮かべた時だった。







パンッ!!

「はぁ~い♪両手ダラーンの金縛りの術♪」

「うっ!?」
「ぐは!?」
「わっ!?」
「きゃ!?」
「へご!?」


「え・・・・・・!?」

(な、何!?何が起こったの!?)







手を叩く音がしたと思ったら、動画配信者達がその場で動かなくなった。
両手をダラーンと垂らす姿勢になり、彼らが私に向けていたスマホも、今はあらぬ方向を向き、私を映せていない。