(まさか!?住所がネットにさらされたから、それを目当てに配信してる人たちが集まってきたの!?)
「早速ですが、菅原凛さん!荷物抱えてどこ行くんですかー!?避難先の宛でもあるんですかー!?」
画面に映っていないのを良いことに、撮影している連中はニヤニヤしながら聞いてくる。
冗談じゃねぇ!
こいつらに無実を訴えたところで、通じるとは思わない。
相手する気にもならない。
関わるのは絶対厄介なことになる!
となれば――――――
(逃げなきゃ!!)
そう判断し、退路を探す。
玄関は、ユーチューバーで塞がれてる。
家に入れば、両親がいる。
(だったら、家の裏から逃げるしかない。)
そう思うより先に身体が動いていた。
「あ!?逃げた!逃げました!」
「追いかけまーす!」
そんな言葉が耳に届いたので焦る。
(振り切らなきゃ!!)
庭を通って、家をぐるっと半周して、裏門から外へ出る。
(振り切れたかしら!?)
「はい!通行止めでーす!」
「きゃああ!?」
家の敷地内から出ることはできたが、裏口にも、スマホを手にした人々が集まっていた。
「菅原凛だよな!?人をいじめて楽しかった!?」
「いじめてません!通して下さい!!」
「楽しそうに、ネットにいじめの更新しやがって!最低なんだよ!」
「私はしてません!!」
「被害妄想かよ!?都合が悪くなったら忘れる政治家か!?」
「秋篠宮夫婦みたいに、いじめをする時だけ元気になるタイプか!?」
「クルド人みたいな、わがままが通用すると思ってるのか!?」
罵られ、罵声を浴びる中、全力疾走する。


