彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)




(まさか!?住所がネットにさらされたから、それを目当てに配信してる人たちが集まってきたの!?)



「早速ですが、菅原凛さん!荷物抱えてどこ行くんですかー!?避難先の宛でもあるんですかー!?」



画面に映っていないのを良いことに、撮影している連中はニヤニヤしながら聞いてくる。



冗談じゃねぇ!

こいつらに無実を訴えたところで、通じるとは思わない。

相手する気にもならない。

関わるのは絶対厄介なことになる!

となれば――――――





(逃げなきゃ!!)





そう判断し、退路を探す。
玄関は、ユーチューバーで塞がれてる。
家に入れば、両親がいる。





(だったら、家の裏から逃げるしかない。)





そう思うより先に身体が動いていた。





「あ!?逃げた!逃げました!」
「追いかけまーす!」





そんな言葉が耳に届いたので焦る。





(振り切らなきゃ!!)





庭を通って、家をぐるっと半周して、裏門から外へ出る。





(振り切れたかしら!?)



「はい!通行止めでーす!」

「きゃああ!?」





家の敷地内から出ることはできたが、裏口にも、スマホを手にした人々が集まっていた。





「菅原凛だよな!?人をいじめて楽しかった!?」
「いじめてません!通して下さい!!」
「楽しそうに、ネットにいじめの更新しやがって!最低なんだよ!」
「私はしてません!!」
「被害妄想かよ!?都合が悪くなったら忘れる政治家か!?」
「秋篠宮夫婦みたいに、いじめをする時だけ元気になるタイプか!?」
「クルド人みたいな、わがままが通用すると思ってるのか!?」





罵られ、罵声を浴びる中、全力疾走する。