彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






(ひどいよ・・・。)







静かに・・・音をたてないように、自室のドアを閉めてカギをかけた時、一気に涙腺が崩壊した。







「うっ・・・!!ううう、ううう、ううう・・・!!」







ベッドの掛布団を咥え、声を押し殺して泣く。







―信じるわけないだろう!!!―

―信じるわけないだろう!!!―

―信じるわけないだろう!!!―

「うっうっ・・・!」







呪いの呪文のように、両親の言葉が頭の中を駆け巡る。







(私・・・・・・お父さんとお母さんに、信じてもらえなかった・・・・・!)



信じてほしかったのに。



(信じてくれると思ってたのに・・・・・・・・!!)



もういやだ。



(死にたい。生きていたくない。いっそ本当に死んで―――――――――――!!)





―凛!!―







絶望した瞬間、好きな人の声が頭に響く。







「瑞希お兄ちゃん・・・・・。」

ダメだよ。

ダメだよ、凛。

死んだらダメだよ。

私、瑞希お兄ちゃんに告白してないでしょう?

凛は、瑞希お兄ちゃんのこと愛してるんでしょう?







(私は瑞希お兄ちゃんさえいれば、なにもいらないじゃないぐらい大好きで――――――――――・・・・・・・・・・・!!?)







「あれ?」







ちょっと待って。







(瑞希お兄ちゃんが側にいてくれるなら、お父さんも、お母さんも、いらなくない?)







子供を信用できない親と一緒にいる意味ってある?







(今の私に、お父さんとお母さんって、必要?)







「いらないよね。」







理性でそう答えを導き出す。







〔★凛は覚醒した★〕