「今日、理事長先生と校長である私が一緒に来たのには2つの理由があるからだ。」
「2つの理由・・・ですか?」
「凛にお話があるそうよ!本当に申し訳ありません!こちらに新しいお茶のご用意いたしましたので、どうか召し上がって――――――――」
「お気遣い結構!いじめの加害者の親が用意したものは口にしたくない!」
その言葉で、理事長のお茶を交換しようとしたお母さんの身体がかたまった。
顔色も真っ青になっている。
「お母さんをいじめないで下さい!それに私はだれもいじめていません!むろん、渕上ルノアさんもです!」
「凛、黙りなさい!もう黙って!!」
「なんで悪いことしてないのに、悪く言われなきゃならないの!?違うことは違うってハッキリ言いなさいって、お母さんだって昔から言ってたじゃない!」
「も、もう!黙ってよ、凛!!」
「がはははははは!!」
顔を真っ赤にして怒るお母さんを見て、理事長が大笑いをする。
「渕上ルノアさんの母は、私の可愛い教え子でね。それも優秀で出来の良い子だ。そんな子の子供をいじめた人間の顔が見たくて会いに来たんだが――――――――!」
私を上から下まで見ると、理事長はさげすむように言い放った。
「話で聞いた通り、本当に最悪ないじめ加害者だ!自分が悪いことをした自覚を持てないものほど、厄介な人間はいない!!けしからん限りだ!!」
「な!?理事長先生も、私がいじめの加害者だと本気で思ってるのですか!?」
「当たり前だ!むろん、わしだけじゃない!そうだろう、校長!?」
「仰る通りです!」
理事長の言葉を受け、校長がうなずきながら言った。
「菅原凛さん、校長としてあなたに直接伝えたくて来ました。渕上ルノアさん親子は許してくれましたが、社会はあなたを許しません。ましてや、由緒正しいあゆみが丘学園でいじめ事件など言語道断!!よって、菅原凛は本日から4日間の停学処分にすることを、正式に通達します!!」
「4日!?」
どういうこと!?
(後藤先生は、3日になったと教えてくれた。)
でも、そのことを言えば、後藤先生の立場が悪くなるので、一番古い情報を口にすることにした。


