彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)






「あいつ!北条の番長じゃねぇか!?」
「え!?北条高校の!?」





私が聞き返した時、真ん中にいた女子がドアをノックする。
それで思わず、瑞希お兄ちゃんを私は見た。





「瑞希お兄ちゃん、どうしましょう・・・?」
「・・・入れてやるか。」





そう言うと、ゆったりとした足取りで出入り口へと向かう瑞希お兄ちゃん。
反射的にその後を追いかける私。
瑞希お兄ちゃんはドアにかけてあるカギを開けると、外にいる3人に―――――――真ん中にいる女子を見ながら言った。





「念のため聞くけど、コーヒー飲みに来た客じゃないよな?」
「仰る通りです。真田瑞希さんですよね?」
「俺のこと知ってるのか?」
「うちの先輩から、嫌と言うほど聞いてますんで。」
「誰に用事だ?」
「凛道蓮に・・・!」
「え?僕に?」
「えっ!!?」





思わずつぶやけば、瑞希お兄ちゃんに向けられていた視線が私に来る。
そして、上から下まで吟味(ぎんみ)された後で言われた。





「お前が――――――――――――あの『ジャック・フロスト』か・・・?」
「あー・・・そういうあだ名もついてますね。」
「ウソだろう・・・これが生の凛道蓮・・・!!」
「ウソも何も、他に探せばいるかもしれませんよ、凛道蓮と言う名前の人間。」
「なっ!?」





私の返事にギョッとすると、目を大きく見開き、あからさまに見つめてくる3人。





「はー・・・・・とりあえず、お前ら中はいれ。このクソ寒いのに、外で立たせとくわけにもいかねぇからな。」
「え!?よろしいのですか、瑞希お兄ちゃん!?」
「開店前で時間がある。かまやしねぇーよ。」
「わかりました。じゃあ、お入りください。」
「あ、ああ・・・。」
「どうもっす。」
「失礼します・・・。」





私達の対応に、ぎくしゃくしながら店内に入ってくる3人。
途端に、背後から大声が上がった。