彼は高嶺のヤンキー様11(元ヤン)







外に出れば、冷たい風が頬をなでる。
しかし今の私は、その寒ささえ、感じないぐらい体が熱い。





(私は変わってしまった!!)





前は、抱きしめられただけでも、口から心臓が飛び出るぐらいドキドキした。





(それなのに、昨夜の私は―――――――口づけしたのにドキドキもしなかった!!!)





思い返してみれば、ドキドキというか・・・心温まるような感じ・・・??





(例えるなら、猫同士が毛づくろいをしあうような―――――――――てっ!?私猫だった記憶ないじゃんかー!?前世が猫だったかどうかも分からないよー!!)





〔★基本、人間の前世は人間と言われています★〕





ああ、どうしよう!どうしよう!!





(今になって、口づけしたことにドキドキしてきた!!)





同時に、わからないこともあった。





(瑞希お兄ちゃん、何で口づけしてくれたのだろう・・・?)





前に口づけした時、私達はお互いに慌てた。
テンパった末に、事故と言うことで、あの出来事を封印した。
それなのに―――――――――







―愛してる、凛―

(愛の言葉までささやいて、口づけしてくれた・・・・・)

これって、どういうことなの!?

私が女の子だってバレてるの!?



(あるいは、瑞希お兄ちゃんの恋愛対象は男の子だったの!!?)



もしそうなら大変だ!!



(瑞希お兄ちゃんと恋人になるためなら、男の子に性転換しなければいけないわけ!?)



モニカちゃんに相談すべき!?

妹みたいになますみちゃんには効きにくいから、やっぱりモニカちゃんだよね!?

でも、この場合、なんて聞いたらいいの!?





ポストの前をうろうろしながら考える。
その時だった。





「おはよう、凛道蓮。」





そう言って声をかけてきたのは―――――――





(船越師範!?)





私に空手を教えてくれた先生だった。





(なぜ、船越師範がここに!?)





疑問に思ったが、怪しまれたくなかったので、即答で対応した。